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侮るなかれ!「笑う」というのは実はとっても凄い事。
「泣くから悲しい。笑うから楽しい」は本当です
ジェームス・ランゲ説では「人間は悲しいから泣くのではない。泣くから悲しくなる」と言われています。普通は、悲しいことがあると、思わず涙が出てくるものです。でも、悲しそうな顔をしたり、悲しい声を出したりしているうちに、だんだん悲しい気分になってくるのも事実です。
これはとてもシンプルでとても大切な事なので必ず実践しましょう。
「笑うと、脳が活性化する」って嬉しくないですか
笑うと、脳が活性化します。これってちょっと嬉しくないですか。ではどうしてそうなるのかというと、私たちが笑った時には脳内にエンドルフィン・ドーパミン・セロトニンという3つのホルモンが分泌されます。
まずエンドルフィンは、「脳内モルヒネ」と呼ばれていて強い幸福感を与え、鎮痛作用があり、快感や幸せ気分の元と言われています。
そしてドーパミンは、ストレスの元になるコルチゾールというホルモンの分泌を抑えます。ドーパミンが多量に分泌されると、ストレスが軽減し、欝(うつ)気分が減少して、やる気が出てきたり、モチベーションが上がったりします。
さらに、セロトニンは、心を穏やかにして心地よくしてくれます。そして、安らいだ気分になり、ストレスから解放されて、心身ともにゆったりします。なのでセロトニンが不足すると、平安な気分になれず、寝つきが悪くなったり、熟睡できなくなると言われています。
そんな訳で、笑うことで脳内が活性化すると、マイナス思考からプラス思考に変わります。幸福感や快感、やる気が出るので、いろいろなことが楽しめるようになりますよね。まさに「笑う門には福が来る」で、「何も楽しいことがない人生」とはサヨナラできるようになりますよ。
笑う事で免疫力も増えるんです
「笑う」事のメリットは脳内が活性化するだけではありません。免疫力が増強します。免疫力とは、体内に侵入した異物(細菌・ウィルスなど)や体内で発生した異物(癌細胞など)を排除して、健康な状態を維持する力ですよね。
この免疫力の主体は白血球で、白血球には数種類あり、お互いに連携協力して異物を排除しています。中でも活躍するのが、B細胞とNK(ナチュラルキラー)細胞で、B細胞は細菌やウィルスをやっつけるミサイル「抗体」を作り出します。
そしてNK細胞は全身をパトロールして、侵入した細菌やウィルスをやっつけるだけではなく、体内に発生する癌細胞を破壊するとさえ言われています。
癌細胞は、1日約3,000個発生すると言われますが、これがNK細胞の活躍で、腫瘍にならずに消えてしまうとしたら、笑う事にはとてつもないメリットがありますよね。
実際に笑うと、NK細胞が85%〜600%まで増加したという実験記録がありますし、免疫力が増強して健康状態が良くなると、気分的にも明るくなります。
つまり「笑う」という日常的な行為がマイナス思考からプラス思考に変わる助けになるのです。