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潜在意識に働きかけて自分とつながる4つの瞑想術
では、実際に潜在意識に働きかける瞑想術と、その行い方について解説します。
ヴィパッサナー瞑想
ヴィパッサナー瞑想は、呼吸することにひたすら集中するという方法です。
といってもただ呼吸することが目的なわけではなく、呼吸と同時に周りのすべてを把握した状態になることを目指すものです。これはもっとも広く世界で行われている瞑想方法でもあります。
もとはあるヨガの一部でしたが(ヨガもさまざまな流派があります)、ブッダも行っており、仏教の修行に取り入れられたところから、その伝播とともに世界に広がりました。
ヴィパッサナー瞑想のやり方
最初に瞑想をする時間を決めましょう。大体一回当たり30分~40分が目安ですが、必ずしもこの時間でなくてはいけないというわけではありません。もししんどいと感じられたらはじめは5分、10分から始めてだんだん伸ばしていきましょう。
- 時間を決めたら、足を組んで座ります。はじめは足が組み切れなくても構いません。その場合は椅子に座る、足を延ばすなどご自分のやりやすい態勢を選んでいただいて大丈夫です。ただ安定した姿勢にしてください。
- それから背筋は伸ばしましょう。頭頂を少しつられているような意識をしてみるとスっと背筋を伸ばすことができます。
- 目を閉じて、普段無意識にしている呼吸を意識します。
- 吸う、吐く。腹式呼吸にしましょう。呼吸のたびにおなかが膨らんだりへこんだりする呼吸方法です。
- 慣れないうちはおなかに手を当てながら少し練習してもよいかもしれません。
- 自らの呼吸を静かに見守るような意識で瞑想します。
- だんだん意識が身体の一部に向くかもしれませんが、その場合の状態で身体の部分を意識し続けてください。気が散ったら呼吸に集中することに努めましょう。この時になるべく身体は動かさないようにします。
- 瞑想時間が終了したら、ゆっくりと目をあけましょう。
動作はゆっくりと行うことが好ましいです。瞑想の余韻を楽しみながら立ち上がり、次の15~30分間、一歩一歩歩く瞑想を始めます。時間がない場合、この部分を略するか、日常の動作のなかで行ってもよいでしょう。
通勤や通学、買い物の間にひとりでゆっくりと歩きながら考えを巡らせることでこの歩く瞑想に十分なります。もちろん、外を歩く時間が取れるならばそれに越したことはありません。自分の考えを深め、求めていることに対して思考を巡らせることは大切なことです。
ヴィパッサナー瞑想はこの座る瞑想と歩く瞑想が一つの対になっています。多くの人は座って行うのが瞑想というかもしれませんが、ヴィパッサナー瞑想では静的な瞑想と動的な瞑想がひとつになって瞑想が深まると考えてください。
ワーリング瞑想
スーフィー、スーフィズムという言葉をご存知でしょうか。
スーフィーはイスラム教の一派です。予言者モハメッドが生きていたころから存在しており、東洋的な瞑想を取り入れている宗派です。
イスラム教のなかに取り込まれながらも独自の手法と霊的体験を、師と弟子という東洋的な伝達法によって伝えてきた人たちです。
彼らの用いる瞑想法のひとつにワーリング(旋回)と呼ばれるものがあります。どちらか一方の足を軸足としてひたすらに自分の身体全体を回転させる方法です。
これを用いたのがワーリング瞑想で、動的な瞑想法の代表といえます。
ワーリング瞑想のやり方
- 右か左、どちらか好きな方の一方の足を軸足にして、片方の手を上にあげ、あげたほうの手のひらに視線をむけながら旋回します。
- 回る方向は右でも左でもどちらでもよいです。目は開けたまま、30~60分、ひたすら回転し続けます。
- 瞑想が終わったら、うつぶせになって体を休ませてください。
ワーリング瞑想用のCD等もあるので興味がある方は使ってみてもよいでしょう。