色が持つ意味と心理的に与える影響とは

色が持つ意味と心理的に与える影響とは
色が持つ意味って案外ご存知ない方も多いですよね。「色」というのは、私達の生活の中に強く根づいているもので、色を研究する色彩学はビジネスの面でも取り入れられているのです。色が持つ意味を理解し、「買いたい」と思うようなデザインにすることで利益に繋げていくのです。

私達の身の回りにある品々も、そうした色彩学を元に作られているんですよ。もし色が持つ意味を理解すれば、日々の仕事や日常生活の面でも有効利用できます。とはいえ、色の種類は様々で、何の色をどのように活用すればよいのか分からない場合が多いですよね。

そこで今回は、色が持つ意味はどのようなものがあるのか、それによってどんな心理的影響があるのか、具体的な例を交えながらお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

 

色が持つ意味と
心理的に与える影響とは

 

暖かく感じたり、冷たく感じたりする

色が持つ意味としてまず挙げられるのが、色によって暖かく感じたり、冷たく感じたりすることです。赤や黄色や太陽や炎を連想する「暖色」で、水色や青は海を連想する「寒色」と言います。暖色と寒色の心理的温度は約3度です。この心理的温度を利用して、アパレルメーカーでは冬は赤系のセーターを、夏は青系のスカートを販売していることが多いのです。

また暖色や寒色は時間を長く感じたり短く感じたりする効果もあります。暖色は時間を長く感じる効果があるので、ファストフードなど人の回転を速めたい場所に使われます。反対に寒色は時間を短くする効果があるので、集中して作業を行うオフィスなどに使われます。何かに集中したいときは、寒色系の物を使うと良いですよ。

 

柔らかさや、硬さを感じさせる

柔らかさや硬さを感じさせるのも、色が持つ意味の1つです。色は明るくなるほど優しく繊細なイメージがあり、暗くなるほど上部で重厚なイメージがあります

ベビー用品は赤ちゃんの柔らかい肌に合うよう薄いピンク色のようなベールカラーが多いのです。反対にフライパンなどの調理器具は、黒や紺色のような暗い色を用いて、丈夫さのよりアップしています。

 

大きく広がって見えたり、小さく引き締まったり見える

女性のタイツやストッキングは、黒色が多いですよね。実はあれも色が持つ意味を活用しているものなのです。

ピンクのような高明度の色は実際よりも大きく広がって見える「膨張色」と言います。反対に黒などの低明度の色は実際よりも小さく見える「収縮色」です。パーティなどに出席する際は、黒や青などの収縮色を身に付けると、細く見えますよ。

 

重さを軽く感じたり、重く感じたりする

運送業界でも色が持つ意味を活用して業務を進めています。白などの高明度の色は、「軽い色」と呼ばれています。宅配便業者が使う段ボールに白色が多いのは、荷物を軽く感じて、作業効率をアップしていきたいからです。

反対に黒などの低明度の色は、「重い色」と呼ばれ、トラックやタンカーの外装に使われています。重くて丈夫なイメージなので、安定感を印象づけることができます。

仕事や学校に行くときに荷物が多い人は、白色のカバンを使ってみましょう。荷物が軽く感じるので、通勤や通学時の負担が軽減されますよ。

 

味を印象づける

色が持つ意味と味覚は密接に関係しています。例を挙げると、清涼飲料水はすがすがしいイメージを連想させるため、水色などの寒色系を使用しています。またお菓子は薄いオレンジやピンクなどのライト系の色にカカオを連想させる茶色を加えることで、甘くてまろやかなイメージを演出しているのです。

ダイエットをしたい人は、是非これらの知識を活用してみましょう。例えば、「甘い物が食べたい」と感じた時は、薄いピンクなど、甘い物を連想させるような物を食べたり、近くに置いて食べたりと、より甘さが増します。なので、少量のお菓子だけで満足感を得ることができるのです。

 

いかがでしょうか。色が持つ意味として、まず暖かく感じたり、冷たく感じたりします。寒い時は赤色などの暖色系を、暑いときは寒色系の服を着るとより快適になります。また薄いピンクのような色は柔らかい印象を与え、黒は硬い印象を与えます。初めて合う人に、柔らかい印象を与えたいのであれば、薄いピンク色の服を着ると良いですね。

また暖色系は大きく広がっているイメージを、寒色系は細く引き締まっているイメージを与えます。パーティなど華やかな場所では、青などの寒色系を身に付けるとスタイルよく見えますよ。普段仕事や学校で荷物が多い人は、白色のカバンを使ってみましょう。白は軽いイメージを与えるので、普段より軽く感じますよ。

色は味とも密接に関係しています。配色によって味のイメージを与えます。ダイエットをしたいと考えている人は、薄いオレンジやピンク色の物を近くに置いて食べるとお菓子の甘さが増しますよ。このように色が持つ意味を理解することで、日々の生活がより良くなっていきますので、ぜひ活用してくださいね。

まとめ

色が持つ意味と影響とは

・暖色系は暖かく、寒色系は冷たく感じる
・薄い色は柔らかい印象を与え、濃い色は硬い印象を与える
・暖色系は大きく広がって見せ、寒色系は細く引き締まって見せる
・白は軽く感じさせ、黒は重く感じさせる
・色の配色によって、味を印象づけることができる

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