「世の成功者の多くは、瞑想をしている」こんな話を聞いたことありますよね。
瞑想という静かな時間を持つことで、静かな時間の中で自分自身を振り返ること。そして精神統一の練習をすることで、集中力を高めることもできるのです。
これをお読みのあなたは、すでに瞑想を始められているかもしれません。あるいは、「気にはなっているんだけど、正しいやり方が良く分からなくて…」と悩まれているのかもしれません。
巷には、たくさんの瞑想法が並んでい、少しネットで検索するだけでも、たくさんの瞑想法が出てきますよね。しかし、どれが正しくて、どれが間違っているのか、簡単に判断出来なくて困っている人も多いはず。そこで今日は、正しい瞑想のやり方と、上手に精神を統一する方法についてお伝えします。
精神統一とはなにか
ではまずは、瞑想の前に「精神統一」とは何か?についてお話しします。もしかすると「瞑想」と「精神統一」って一緒なんじゃないの?と思う人もいるかもしれませんがこれは似ているよううで少し違うのでこんな風に覚えておいてください。
精神統一を行う意味と方法について
では、精神統一を行う事の意味にはどんなものがあるのか?というと
- 心と身体のバランスをとる事
- 散らかった頭の中を整理する事
- 気の流れを整える事
- 雑念を払い思考をクリアにする事
- 集中力をためる事
などがあります。
これらは情報過多で忙しい現代社会で生活する私達にとってはどれも大切で必要不可欠なものですよね。だからこそ、今なお多くの人が精神統一をする為に「瞑想」という手段を取り入れて行っているのでしょう。
では、精神統一はどのように行ったら良いのかというと、基本は「呼吸」と「意識」と「姿勢」です。しかしただ漠然と精神統一をしてみましょうと言っても、なかなか理解するのが難しいかもしれませんので、瞑想を行っていく中で精神統一をする感覚や意味を理解するのが一番良いです。
ですので、これからお話しする。シンプルな瞑想のやり方を覚えてぜひ実践してください。
瞑想についての基礎知識と行う前に準備しておきたいこと
では、ここからは、精神統一を行う為の瞑想のやり方についてお話ししていきます。まずは瞑想についての基礎知識と瞑想を行う前に準備しておきたい事についてです。
瞑想についての基礎知識
瞑想とは元祖ヨガともいえます。いろいろな柔軟でアクロバティックなポーズがヨガだと思われがちですが、最後にいきつく奥義が瞑想であると言われています。そして様々な師によりヨガは広められて現在では多くのやり方に分派しているのです。
ヨガの聖者の究極の修行は瞑想で、はいろいろな質があり浅いものから深いものまで、時間もやり方もさまざまです。ただ、サイキックで危険なものもありますので、最初はシンプルで正しい瞑想が出来るようになってから、「興味があったらやってみる。」くらいの方が良いかもしれません。
また瞑想を行う自信の無い人は、しっかりした師の指導の下で行う事も忘れずに覚えておきましょう。
では次は瞑想を行う為の下準備についてお話しします。
瞑想を行う準備1:瞑想で得たいことを明確にする
あなたはいったい瞑想で何を得たいのでしょう?最初にも書いた通り、世の中にはたくさんの瞑想があります。その中のいくつかを取り上げてみましょう。
・若返るための瞑想
・肌をきれいにするための瞑想
・健康を取り戻すための瞑想
・ハイヤーセルフからメッセージを得るための瞑想
・静かに自分を振り返るための瞑想
・自分をリラックスさせ、余分な緊張を取り除くための瞑想
などなど…。
あなたが瞑想をすることで得たい効果は、上記の中にありましたか?それとも、また違うものだったでしょうか。
なぜなら、身体に余分な力が入っていると、瞑想はうまくいかないものなのです。瞑想に慣れた方なら不要な手順ですが、まずは心身ともにリラックスすること。これこそ、瞑想の効果を最大限に得るコツなのです。
ですので、まずは「自分をリラックスさせ、余分な緊張を取り除くための瞑想」の正しいやり方をマスターしていきましょう。出来るようになったら、新しい目的を作り、トライしてみてください。
瞑想を行う準備2:瞑想は快適な環境で行う
瞑想を行う環境は、非常に重要です。理想は、温度・湿度ともに快適で、静かなところ。ご自宅でしたら、エアコンと扇風機を上手に使いましょう。
暑すぎても、涼しすぎてもいけません。じっと座っている状態で、ちょうど良いと思う状態にしてください。可能なら、空気を入れ替えるために、すこーしだけ窓をあけておくと良いですね。
瞑想を行う準備3:必要に応じて瞑想を行うための「音」を準備する
瞑想を行うのであれば、森の中が良いです。鳥の鳴き声や、風が木々を揺らす音、小川のせせらぎなんかが聞こえて来る環境なんて、最高ですよね。瞑想を行うためでなくとも、そのような場所は自然とリラックスできる事でしょう。
しかし、なかなかそのような環境があるところに出かけるのは大変なもの。そして都会では、外の喧騒を完全に消すことも難しいですよね。ですので、もっと手軽な方法をご紹介します。
それは、瞑想用の音楽を準備すること。瞑想用のCDを使っても良いですし、鳥の鳴き声などの入ったCDを使われるのも良いでしょう。何度か試してみて「これだ!」と思う、自分好みの音楽を見つけてください。
それが、あなたに必要な瞑想の「音」です。
また、宅配便や郵便物にも注意しましょう。なるべく、インターホンが鳴らない時間を選ぶのも大切です。
瞑想を行う準備4:リラックスできる姿勢と場所で行う
これは、とても重要です。自分がリラックスできる姿勢と場所はどんなものでしょう?
よく、つま先を膝に乗せて…なんていうのを見かけますが、辛かったらやらなくて大丈夫です。いっそ、寝転がって大の字で瞑想しても構いませんよ。ただし、猫背になるのはオススメできません。壁にもたれたり、椅子に座ったりして、なるべく背筋を伸ばした状態で行いましょう。
リラックスできる姿勢が決まったら、落ち着ける場所を見つけましょう。壁際ですか?ベッドの上ですか?それとも、部屋の真ん中?
ものが散らかっていて気にあるのであれば、ある程度整理しましょう。瞑想中に、「うっかり手足に何かがあたって気が散った…」なんてことがないようにしてください。
瞑想を行う準備5:服装を整える
ここまでで散々説明してきましたが、瞑想において、リラックスできる状態を作り上げることは非常に重要です。ですので、自分が最もリラックスしやすい服装を選びましょう。具体的には、身体をしめつけない、ゆったりしたものが良いですね。
ご自分の部屋で瞑想をされるのでしたら、いっそパジャマでも良いくらいです。
しかし、瞑想のためだけに服を調達するのはやめましょう。新しい着慣れない服よりも、いつも着ている服の方がリラックスしやすいからです。もしあながた、「ぜひ、瞑想用の服を準備したい!」と思われるのでしたら、いつも着ているのと同じタイプにするか、暫く身体に馴染ませてから使うのが良いでしょう。
瞑想を行う準備6:瞑想のための呼吸をマスターする
瞑想で行う呼吸は腹式呼吸です。そして、口ではなく鼻で呼吸をしましょう。
女性の方で、腹式呼吸が良く分からないという方は横になってみてください。そして、ゆっくりと呼吸してみるのです。横になっているときは、自然と腹式呼吸になります。
もし胸式になっているのであれば、意識しすぎるあまり、緊張している可能性があります。その場合は、胸式・腹式は気にせず、ちょっと休憩するくらいのつもりでゆったりしてください。気づくと腹式呼吸になっているはずです。
次に、呼吸のやり方です。次の順番で行ってください。
1)ゆっくりと息を吐ききる
2)鼻から3秒かけて息を吸う
3)6秒間息を止める
4)6秒かけてゆっくり息を鼻から吐ききる
5)(2)〜(4)を繰り返す
秒数は1:2:2であれば、何秒にして頂いても構いません。4:8:8でも5:10:10でも良いのです。自分が一番やりやすい長さにしましょう。
瞑想をしている時にはじっくりとその時間を味わう
さぁ、ここまで実践されたあなたは、すでに瞑想を行うための準備が整っています。まずは、じっくり瞑想という時間を味わってみてください。
最初は、うまく精神統一できなくても構いません。外の音が気になったり、気が散ってしまったり、雑念が浮かんできても、良いのです。
じっくり、じっくりとその時間を味わうこと。自分が瞑想に慣れることから始めましょう。ゆっくり、じっくり…。
可能なら、自分自身というものも味わってみてください。そして、注意したいことは、現実に戻ってくるとき。瞑想から現実に戻ってくるときも、ゆっくりと戻ってきましょう。
これを繰り返すことで、徐々に精神が統一しやすくなっていきます。結果として集中力が高まっていることも、感じられるはずです。
正しい瞑想をする手順
では、ここまでで精神統一とは何か?そしてどんな意味があるのか?を知ると共に、精神統一をする為の瞑想の下準備も出来た事ですので、これからは正しい瞑想をする手順についてお話しします。
正しい瞑想をするおおまかな流れ
目を閉じて腹式呼吸をして丹田を意識します。両手は手の平を上に向けひざの上に置きます。お尻の穴は軽く閉めます。そのときお尻の穴が地面にしっかりついているイメージを必ずします。
なぜなら、自分の魂が瞑想中に離れて肉体から抜けて浮遊すると他の霊に身体に入り込まれるから非常に危険なためです。必ず大地(地面)と繋がっていましょう。
次にイメージです。無になることを意識します。考えがいろいろ浮かんでくるでしょう。日常の気になることや雑念。それは横にどんどん置きましょう。丹田を意識して腹式呼吸をして落ち着いてきたら自然呼吸にします。
これで雑念をどんどん横においていき無の状態を作ることがベストな瞑想のやり方です。なにか、思いやひらめきが浮かぶかもしれません。それはポジティブな声です。それがハイヤーセルフの声です。瞑想のメリットはここにもあります。
ただし、基本は無で、これを聞こうと期待するとどんどん違う方向に行ってしまいますから期待しないで聞こえたらラッキーとすることが正しいやり方です。ここを目指して瞑想をすれば緊張が取れることは間違いありません。
正しい瞑想を行う姿勢について
背筋をのばしましょう。最初はこれを意識してください。
よく足をくんで座禅のようなポーズで瞑想をしている写真や絵があります。
しかし体が硬い方もいらっしゃると思いますし、場所によっては難しいことも多いです。ですので、まず椅子に座ってでも足を延ばしてでもよいので背筋を無理なく伸ばしてみましょう。
正しい瞑想を行う呼吸について
腹式呼吸、丹田という言葉を耳にしたことがおありのかたもいらっしゃるとおもいます。
瞑想にはこれらの呼吸法が効果的です。おへその指三本分下あたりが丹田と呼ばれる場所です。この場所を意識しつつおなかをへこませたりふくらませたりしてゆっくりとお腹で息をしましょう。
息を吐き切った反動で吸っていく感じです。だんだんと静かにゆっくりになっていきます。吐く・吸うのときにそれぞれゆっくり数字を数えてもいいです。
瞑想を始めたら集中して自分のなかに降りてみる感覚を持つ
目を閉じて、1と2をただただ続けましょう。最初は5分などの短い時間で構いません。回数を重ねるとあっという間に時間がたち、気持ちがすっきりしていくと思います。
なれてきたら眉間に力を集中すると、さらに深く入り込めます。力を込めるといって力むではないです。自分の視力を目を閉じながら眉間に向ける、といったイメージが近いかもしれません。
無理はせず、力は込めない、あるがままの体の状態はキープされます。
できれば自然を感じ取れる場所であればなおよし
おそらく室内で行うことが多いと思うのですが、窓際で少しだけ窓を開けるなどして、できれば自然を感じられる環境で行うとさらに効果的です。
私たちは人工物にいつもかこまれていますが、瞑想をしながら改めて自然の力を感じ、自分の存在をみつめる時間は、みなさんに貴重な体験となると思われます。
リラックスして瞑想を継続させる
時間をとって続けること、これがけっこう難しいです。忙しい方はなかなか10分の時間もとれないかもしれません。それでも、思い出した時に目を閉じて丹田を意識して呼吸してみる、これだけで違います。
瞑想中に心に浮かぶことを眺めてみる
雑念を浮かべるな、などと禅などではいわれることもあります。しかし、瞑想を行ってみると自分の心の声がわきでるように浮かんで雑念ばかりにむしろなってしまう、という方も多いのではないかと思います。
でもそれでいいのです。日常の些細な心配事、悩み、不安、もしくは不満などいろんな思いが出てくると思いますが、それがあなたの今の姿です。
それらを受け止めながらただひたすら呼吸を繰り返すと、不思議とだんだん呼吸もしずかに間隔も長くなります。
以上、正しい瞑想のやり方と、上手に精神を統一する方法についてお伝えしました。「簡単なことばかりでつまらない!」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、瞑想は準備が大切。初心者が環境を整えずに瞑想を始めても、なかなか精神を統一しにくいものなのです。
慣れてくるとぱぱっと準備ができ、すぐに精神を統一することができるようになりますよ。最初は「これは瞑想のための儀式なんだ」とでも考え、楽しみながら行ってください。ふと気づけば、たいした手間もなく、ささっと瞑想を行える自分がそこにいるはずです。