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シンプルに生きる人は出来事をありのままに捉える
日常を送っていると、嬉しいことや悲しいことなど、実にいろいろな出来事が起こりますよね。そして、時にはその裏を知りたくなってしまうようなこともあるものです。
例えば、嬉しい出来事があったり他人から褒められたりしたとき「褒めてもらったけれどただのお世辞なのかも」とか「何かこの出来事には自分の知らない裏側があるに違いない」などという根拠の無い心配がふと頭によぎってしまうこともありますよね。
さらにこれが予想外の出来事、しかもネガティブな出来事だったとしたら、きっと裏を探りすぎるあまり混乱し、場合によっては人間不信にまで陥ってしまう事でしょう。
シンプルに生きる人は、そんな不測の事態が起こったとき「ああ、今これはこういう状況なのか」とすんなり捉えて必要以上に悩まないのです。
物事の裏を探らないというのは口で言うには簡単でも、実際は難しく思えてしまうかもしれません。でもこれは心の持ちようでいくらでも何とかなるものです。
つまり「大事なのは裏ではなく表」という心を持っているということなのです。
よくよく考えてみると、最も根拠があるのは今起こっている表側だけなのです。裏なんてものは所詮見えていないわけですし、表の事実と比べれば裏の憶測なんて大した根拠も無いのです。
そんな根拠の無い裏ばかりに集中するというのは、シンプルに生きることができる人からすれば「無駄なこと」なのです。
そう考えて、物事の見方を少し変えてみるというのも、シンプルに生きるための大きな一歩です。
シンプルに生きる人は過去と未来に執着しない
当たり前といえば当たり前な話ですが、この世界には時間の流れが存在しますよね。
時間の流れは大きく分ければ、過去、現在、未来の3つに分ける事ができます。そしてその中で、人は特に過去のことを悔やんだり、遠い未来に不安を覚えたりするものです。
「昨日の自分はなんて情けないことをしてしまったのだろう」とか「明日の仕事は上手くいくだろうか」など、過去や未来への思考で頭の中がいっぱいになってしまうことも多くあるものです。
ですが、シンプルに生きる人は基本的に過去や未来よりも現在を大切にするという特徴があるので、必要以上に後悔したり不安になったりすることが少ないのです。
なぜかというと過去や未来というのは、結局はあれこれと憶測をすることしかできないものですよね。
過去と未来への執着が無いというのは、実に気楽でシンプルな生き方です。心の重荷も随分と減ることでしょう。
そして過去と未来への執着をやめたとき、行動して変えることができるのはまさに現在だと気づくことができるのです。
とはいえ実際、過去や未来を手放すということは簡単ではないですよね。でも大丈夫、いきなり一気に執着をやめようとせず、日々少しずつ変わっていけばそれで良いのです。
例えば、昔にやり残したことを悔やんでいるのならば、今それに取り組めば良いのですし、将来が不安であれば今それに備えて何かすれば良いのです。
そのようにして、少しずつ「現在」に意識を向けるように努めていると、だんだんと「今が一番重要」という思考が構築されて、それこそがシンプルに生きる道につながっていきますよ。
以上、シンプルに生きるというのは一見奥が深く、難しそうなことのように思えてしまうかもしれません。しかし、元々複雑だった生き方をシンプルにするというのは、必要の無い思考や感情を「ただ手放す」という、たったそれだけの作業に過ぎないのです。
生きていれば誰しもいろいろな出来事や人に出会います。そんなとき、シンプルな方法で、その一つ一つを自分の中で捉えて消化できれば、同じ状況であったとしても生き方というのはいくらでも楽な状態に変えることができるのです。
たった一度きりの人生を複雑に考えすぎて、窮屈な思いをしている時間というのはあまりにももったいないですよね。もう少し肩の力を抜いて、ちょっと立ち止まって自分自身を見つめ、それと同時に、周りの状況についても冷静に見つめてみましょう。
シンプルに生きるヒントというのは、実は案外身近なところにたくさん転がっているものです。そして、シンプルに生きようと努めること自体もあまり堅苦しく考えないことが大切ですから、日々焦らず少しずつ、シンプルで快適な生き方を追求していきましょう。