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愛とは何か?「愛と恋の9つの違い」について
では次に愛と恋の違いについてもお話ししていきましょう。
愛と恋の違いとは
さて、恋と愛の違いとは何でしょうか。恋は性的欲求がベースにあると言われています。「誰かに愛されたい」「誰かの特別でありたい」といった肉体および精神的な接触を持ちたいと強く願っている状態を指すといえるでしょうか。また、相手から愛されているかどうかを重視する傾向にあるといえます。
対する愛とは、対象となる人物を唯一無二の存在として大切に思う気持ちを指すと言われます。そのため、性的欲求が根底にあるわけでもなければ、相手から愛されているかどうかという価値を重視するわけでもないといえるでしょう。
つまり自分にとって相手が欠かすことのできない存在であるかどうかが重要だといえます。
恋とは下心、愛とは真心
漢字ではの心の位置から「恋とは下心、愛とは真心」と言われますが、上手く言ったものですよね。
下心というのは自分中心の考え方、真心は相手に尽くす相手中心の考え方です。
少し抽象的で分かりにくいかもしれませんが、愛とは真心から「生まれる」ものと思っておきましょう。
恋はいつか失うもの、愛とは育てるもの
恋は失恋という言葉があるように、自分が相手に向けて寄せていた思いが裏切られたり、拒絶されることによって失うことがあります。つまりいつか終わりが訪れるものです。しかし、愛とは育てるものであり、ある日突然終わりが訪れるというものではありません。
恋人同士や夫婦、家族になったら、相手に対する愛の感情を大切に一緒になって育てるのです。そうすれば、第三者の介入や気持ちのすれ違いなどの簡単なことでは失うことはないのです。
恋は自分を、愛とは相手を思いやるもの
「私は彼を好き」とか「私は彼が恋しくてしょうがない」など、恋は自分が主語であり、一方的に相手を思う気持ちであり、自分中心のものです。
しかし、愛の主語となるのは「私たちは」であり、自分と相手が二人揃ってのものです。
恋は自分が相手のことをどんなに好きなのか、また、どんなに強い気持ちなのかが重要になりますが、愛とはいかに相手を思いやれるか、お互いに思いやりを持てるが重要です。どんな時でも自分のためではなく、相手のために、相手の事を思える気持ちがあることこそが愛なのです。
恋は駆け引き、愛とは正直であること
恋をすると駆け引きをしたり、嫉妬をしたり、相手を疑うこともあります。それは相手を好きである気持ちが強い故のことですので決して悪いことではありませんが、愛は違います。愛とは、相手を騙したり、駆け引きをするなどして自分を偽らないものです。
相手に正直になって真摯な態度をもって接することこそが愛の証ですし、そのような態度を自分がとることで相手からの信頼を獲得することができ、絆が強くなっていきます。
恋と愛の違いとは、見返りを求めるか否か
恋をすると嫉妬をするや相手に不満を持つことがありますよね。「私以外の女性に優しくしている」と嫉妬したり、「デートに誘っても行先を決めるのはいつも私」と不満を持った経験は誰にでもあるものです。しかし、これは相手に見返りを求めているからこそ芽生える感情なのです。
愛とは、相手に見返りを求めない気持ちです。相手の健康の事を気遣ったり、気配りをしても、それは決して見返りを求めて抱く感情ではありません。このような感情を抱けるようになれば、それが愛の証とも言えます。
愛とは助けあうもの
キリスト式の結婚式では「病める時も健やかなる時もお互いに支え合い~」という言い回しの誓いの言葉があるのはおなじみですよね。これがまさに愛を誓い合う宣誓であり、この言葉通り、愛とはどんな時でも二人で助け合い築くものです。
どちらかが病気になったり、仕事でうまくいかずに精神的に落ち込むことがあっても、励まし合える関係性を築けは、お互いに信頼感が増して愛を育てることができます。
恋は目の前の事、愛とは将来を見越すもの
恋が実ると交際をしますよね。しかしこの段階ではお互いに今現在好きで一緒にいたいという関係性に過ぎません。これが将来を見据えられるようになると愛に変化していきます。
愛とは相手と自分との未来を築いていくものであり、まずはその姿を思い描くことから始まります。
「結婚したい」とか「一緒に住みたい」という気持ちは一時的な願望ですが、「こんな家族になりたい」とか「こんな老後を過ごしたい」など、二人の将来を見越すということは、相手に愛情を抱いている証拠です。
愛とはすべての人が対象にあなる
基本的に恋は異性を対象にするのに対し、愛はすべての人が対象になります。無償の愛という言葉がありますが、家族がその対象だったりしますよね。
つまり、愛とはいわゆる恋愛とは異なる概念なのです。愛とはある種の自己犠牲であり、相手主体の素敵なものです。