せっかく長く住む自分の城、どうせなら住み心地だけではなく、運気もアップしたい!と、家に風水を取り入れてみようと考える方も多いですが、本やネットで情報を集めた結果、間取りや部屋の作りなんていまさらどうしようもないじゃない!と嘆くケースもまた多いのではないでしょうか。
特に賃貸住宅ならなおさらですよね。しかしまだ諦めるなかれ。方角にあわせた色を取り入れることによって十分、運気を上げることができるのです。そこで今回は家の顔、『玄関』についてのお話です。
風水において玄関が持つ「気」について方角別に解説しつつ、その玄関ごとのおすすめの色についてお伝えします。まずはあなたの家の中心から見て、玄関がどの方位にあるのか確認しておきましょう。また、この風水をもとに玄関に置くものの色を変えてみると、運気が変わるかもしれません。
北の玄関は「水の気」、その意味とおすすめの色
北は『水の気』を持つ方位です。悪いものを流す効果がある反面、冷えやすいといった難点もあります。クリーム色やベージュ、アイボリーや柔らかいピンクなどが「水の気(北)」と相性の良い色です。雑貨やファブリックで取り入れやすいほか、この色は花の種類としてもたくさんあるので、生花を飾ってもよいでしょう。
淡い感じの絵を飾るのもおすすめです。北東だったら、玄関のマットに白ベース+小さい花柄のものをお勧めします。また、この方位こそ花の絵が似合います。ちょっと小ぶりの生花を飾るのもよいですね。水は柔らかいものなので、ここに合わせる色も柔らかみのあるもの、淡いものが合います。
これは『水毒』といって、健康面には特にマイナスに働きます。水色は相乗効果で水の気をを強くさせすぎてしまう、赤色の火の気は水の気と相性が悪いという理由でそれぞれあまりおすすめはできません。
北東の玄関は「土の気」、その意味とおすすめの色
北東の方位は高さを持つ山を表す方位です。新しい気を生み出し、それが重力に沿って全方位に流れ始める、まさに始まりの方位と言えるでしょう。しかし悪い方向に働くと、悪夢やイライラ感、自己中心的、急な対応に追われるなどの症状が出てきます。
そんな北東の玄関には「金」の気がおすすめです。良い方向にはたらくと、自発性、競争心、人生の指針、勤労意欲などがわいてくるかもしれません。
また北東の玄関なら淡い感じの絵を飾るのもおすすめです。水は柔らかいものなので、そこに合わせる色も柔らかみがあるもの、淡い色だと似合います。
東の玄関は「木の気」、その意味とおすすめの色
太陽が昇る方角である『東』は『木の気』を持つ方位です。 まさに樹木の成長さながらの若さや発展を司っています。水の気を連想させるブルーや、 柔らかいイメージのアイボリー、黄緑、ベージュなどが相性のいい色です。さわやかで、ナチュラルな感じを目指していきましょう。
黄色は金の気を象徴する色であり、また濃いブラウンは『朽ちた木』を連想させてしまうため、それぞれ、本来『東の気』が持つ成長の力、若々しさといったパワーを相殺してしまいます。
南東の玄関は「風の気」、その意味とおすすめの色
南東は「風の方位」と呼ばれていて、この位置に玄関があると、ここが運気の入り口(風が吹き込む源)になるので、特に綺麗にしておく事や明るくしておく事が大切です。
ですので黄緑やオレンジなどの華やかな色合いがおすすめです。とはいえオレンジという色自体が鮮やかなため、インテリアに取り入れるにはちょっと落ち着かないな……と思ったら、こちらも生花の力を借りましょう。
マリーゴールドのほか、コスモス、ユリ、秋なら柿など、結構たくさんの種類があるものです。自分ではいまいちわからない、と思ったら、お花屋さんで「オレンジ色主体でまとめてください」といえば、うまくアレンジしてくれますよ。
南の玄関は「火の気」、その意味とおすすめの色
南にある玄関は美や知を象徴する、『火の気』を持つ方位です。 北の水の気が悪いものを流すならば、南の「火」の気は悪いものを燃やす力があります。しかし、マイナスの方向に働くと分かれ、ストレスが増える、感情が不安定になる作用が出てくることも。
ですので木の気を連想させる黄緑や、 オフホワイトやベージュなどが相性の良い色です。芸術的センスを司る方位だけあって、南にある部屋は玄関はコーディネートが難しいかもしれません。
また、赤は火の気を必要以上に強めてしまうので住環境にはむかず、特に玄関では、入ってきた運気を燃やし尽くしてしまうためお勧めはできません。
南西の玄関は「土の気」、その意味とおすすめの色
北東が高い山の気を表すならば、こちらは低い地面を表す方位です。南西に玄関がある場合にはマイナスに働くと、停滞感、依存心の強さ、疑心暗鬼になってしまうこともあります。
これらを解決するには、「金」の気を取り入れましょう。プラスに働いていくと、家庭の調和や友情、節約といった作用が期待できます。
ですので色や黄色、ライトベージュといった色で陽気な感じを目指していきましょう。風景画や花瓶、壷のような芸術品や、鉢植えなどもお勧めです。全方位に共通していえることですが、玄関は明るさが大事です。
また綺麗に掃除をし、良い香りで満たすことが運気アップに繋がります。芳香剤などでも大丈夫ですが、その際は買ってきたものをそのまま置くのではなく、一工夫して見た目にも美しくできるとなおよいですね。
西の玄関は「金の気」、その意味とおすすめの色
「金」の気は、直接金運に影響を与えます。悪い方向に働くと浪費、無気力、現実逃避などの嫌な効果ばかりが出てしまうでしょう。
これを解決するには、「水」の気を使います。水の気はきれいなので、金の気を増幅する特徴があります。プラスに働いていくと、蓄財、恋愛感情の高まり、娯楽、満足感の充実などの作用が期待できるでしょう。
『金の気』を持つこの方位は金運に直結し、綺麗な水の気によって増幅するという特徴があります。金運に直結する黄色やピンクが相性の良い色です。白をベースにして、ピンクをポイント的に取り入れるのも可愛いですよね。
黒はシックですが、風水では陰気な水の気を象徴するため、せっかくの金の気や水の気がさびてしまうことになってしまいます。赤も、色自体が強い火の気を持っているため、多く取り入れると金の気を溶かしてしまいます。
北西の玄関は「金の気」、その意味とにおすすめの色
北西は格の高さを象徴するので、高価な物、縁物との相性が抜群に良いです。それと同時に「天空」を司り、「主人の方位」とも呼ばれていますが、この方位がマイナスに働くと、傲慢、独善的、権威主義といった感じが強くなることもあります。
この方位に関しては、色よりも質が良いものを置きましょう。少し質が高く落ち着きがある色合いがおすすめです。プラスの方向に働くと、責任感、リーダーシップ、信頼感を得やすくなるでしょう。
また、観葉植物や白くて丸いものを飾ると運勢が上がるでしょう。格の高さを出すために、ちょっと高価な花や蘭もおすすめです。
さて、運気をあげる為に玄関を作り変える事はできなくても色や物で十二分にカバーできることがお分かり頂けましたよね。もちろん、靴の出しっぱなしや物でたたきがあふれている、なんていうのはどの方角においてもNGです。
また、生花は枯れるしいちいち取り替えるのも面倒だからと、ドライフラワーや造花を飾りがちですが、コレも風水的には避けたほうが無難です。どちらも気が死んでいる、ということで陰気がこもってしまうとされています。なにはともあれ、面倒くさがらずに常に綺麗にしておくのが一番の開運法なのかもしれません。
玄関は家の顔。人も縁も、玄関から入ってくるということを念頭に置いて、住み心地のよい家を目指していけば、自然と顔つきも柔らかくなります。「笑う角には福来る」ですよ。