異性から同性まで、「もう断ち切ってしまいたい!」というご縁はありますよね。それは時に人間関係だけでなく、どうにも回される嫌な仕事や日々の凶運、悪運まで様々な範囲に及ぶでしょう。
そんな時に出てくるのが「魔除け」です。災いや魔物から身を守る効果のある魔除けは以前に比べると熱心に魔除けを行う人が少なくなりましたが、形を変えて様々な風習として私たちの生活の中に息づいています。例えばお正月につかわれるお正月の破魔矢(はまや)や分に魔除けとして用いる、柊鰯(ひいらぎいわし)など、もしかしたら家に飾っていた!という人もいるかもしれません。
古くから伝わる魔除けには色々な種類があります。でも、実は詳しく知らない、という人もきっと多い事でしょう。そこで今回は、私たちの身近にある神社やパワーストーンなどの「魔除け」の意味や基礎知識と、運気を上げるコツについてお伝えします。
コンテンツ目次
魔除けとはなにか?知っておきたい基礎知識
まず最初にお伝えする魔除けについての知識は「神社においてあるもの」についてです。
魔除けの基本「神社のお守り」
お守りとは、神の札を小さくしたものとされています。古くから神様の力が宿ったものを身近に置くことで、災害や危険から身を守ることができると信じられていました。そのため、お守りは肌身離さず持っているとご利益があるでしょう。
また、お守りの風習として「1年に1回新しいものにする」ということを聞いたことがありますよね。これは神札は清浄なほど効果があるとされているので、1年に1回古い神札をお返しし、新しい清浄な神札をもらうという意味あいがあります。なので、お守りはなるべく新しくしていきましょう。
また、「お守りを複数持つと神様がケンカする」というのもありますが、多くの神社はそれを否定しているので、お守りは複数持っても大丈夫です。
神社でよく見る「狛犬」
よく神社で犬の形をした石像を見ますよね。実はそれは「狛犬」という魔除けです。狛犬は獅子や獣に似た犬型の像のことで由来については諸説ありますが、日本には中国大陸を経てやってきました。
狛犬は一般的に2匹がセットになっており、片方が口を開け、もう片方は口を閉じている姿が阿吽を表していると言われています。ところが実際はどちらも口が開いていたり、どちらも閉じていたりすることもあります。また狛犬の像は石のものが多いですが、中には金属製や木製の像も。
このように、邪気を払う狛犬は神社や地域によって違いがあるので、神社を訪れた際は狛犬をチェックしてみましょう。
あなたの家にもある「盛り塩」
例えば玄関でお皿の上に山の形に盛ってある塩を見たことがある人がいるかもしれません。これが「盛り塩」です。奈良・平安時代には既にあったとされる大変歴史のある風習で、縁担ぎや魔除けとして現在でも広く親しまれています。
また、相撲でも土俵に塩をまく風習が洗いますが、これも昔相撲が豊穣や豊漁を占う神事だったことがきっかけでした。他にも、一般家庭などでも何かがあると「塩をまけ」と言ったり、禊に海水を使用する例もあり、塩と魔除けには様々な関係があります。
お正月に飾っている「破魔矢」(はまや)
お正月に矢を飾っている家を見たこと、ありますよね。この矢である「破魔矢」とは魔除けをするための矢のことで、破魔矢を放つための弓を破魔弓(はまゆみ)と言います。
これは古くから弓と矢には魔除けの効果があるとされていて、現在でもお正月などの縁起物として人気があり、全国の神社やお寺で授与されできます。
その他、新築の家の棟上げには弓矢を飾りつける風習なども残っているんだとか。また、破魔矢の他にも弦を鳴らした音で魔除けを行う「弦打の儀」など、他にも弓矢を用いた様々な魔除けが古くからある他、弓矢は神事も良く用いられます。
鬼除けの効果がある「柊鰯」(ひいらぎいわし)
柊鰯(ひいらぎいわし)は節分でみられる風習で柊の小枝と焼いた鰯の頭を門口に挿して魔除けとして利用します。もともと柊は単体でも魔除けの効果があることで有名な植物で、古くから庭先などに植えられていました。
実際に、柊の棘の付いた葉は防犯能力も高く生垣として人気だったのだとか。ちなみに花言葉も柊の特性を表してか「用心深さ」や「保護」などがあります。
これを利用しつつ、柊の葉の棘が鬼の目を刺し門口に入れず、塩鰯を焼く臭気と煙で鬼が近付けないとしていることから、一般的な魔除けとして広まりました。
魔除けを置く意味とその効果について
ここまでは「神社」やあなたの家においてある魔除けについてお伝えしてきました。次に魔除けのパワーストーンについてお伝えしましょう。