鬼門と言う言葉はよく聞きますが、実際に鬼門がどの方角にあるのか、鬼門にどんな意味があるのか、本当に鬼門が悪い方角なのかきちんと説明するのは難しいですよね。「鬼門」とは、陰陽道で鬼が出入りする方角のことで、最も悪い不吉な方角とされる「北東」を指します。
確かに鬼門は良くない方角とされていますが、住んでいる部屋が鬼門の方角にあったり、玄関が鬼門を向いていたりと鬼門に悪い意味があるとわかっていても、間取りのように既に決められていてどうしようもないものもあるでしょう。
特に間取りで重要になるのが、すべての運の入り口となる「玄関」が鬼門のところにあったら、ずっと運気の悪い状態を我慢しなくてはいけないのか・・・とがっかりするかもしれません。
しかし、もし鬼門の方角に玄関がある・・・という方でも安心しましょう。実は自宅の間取りが良くなくても、対策をとればしっかり運気を上げることも可能です。
そこで今回は、鬼門の方角に玄関があった場合の対策についてお伝えします。
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知っておきたい風水と鬼門の関係とは
ではまず、そもそも鬼門とは何か、家相とはどんな関係があるのかについて説明しましょう。
そもそも「鬼門」とは
鬼門の意味を簡単に言えば悪い気が溜まりやすい場所の事で、艮(うしとら)の方角である「北東」に位置しています。陰陽道においては、北と西の方角は陽の気を持ち、南と東の方角は陰の気を持つ方角とされていて、陽の方角と陰の方角の狭間にある「北東」は気が安定しない方角と言われています。
もともとは鬼門は中国では死者が幽霊になった鬼と呼ばれるものが入ってくる場所と言われ、鬼は病や不幸を連れて来る為に良くない方角とされているのです。
また、悪い気が溜まると運気が下がり、良くない出来事が起こりやすくなる為「良くない出来事が起こりやすい場所や事柄」を指して「鬼門」と例える事もあります。
鬼門には「裏鬼門」がある!
そして、もう一つ覚えておきたい方角が「裏鬼門」と呼ばれる方角で、鬼門の方角や鬼門の意味を知っている人でも「裏鬼門」を知らない人は多いです。
鬼門の反対側の坤(ひつじさる)の方角にあたる「南西」の方角が裏鬼門で、鬼門同様に悪い気が溜まりやすい方角とされています。
鬼門や裏鬼門は家相と深く関わりがあります。例えば不吉な方角である鬼門と裏鬼門には全ての運気の出入り口である玄関、水の流れるキッチンや浴室、トイレがあると悪い気が発生しやすく運気を下げてしまうので、多くの家でこれらの設備は鬼門では無い場所に配置されているのです。
また、朝晩の冷え込みが厳しい方角でもあるので浴室やトイレには向きません。一方裏鬼門は強い西日が差す方角のため、キッチンがあると食材が傷みやすいので良くないと言われています。
鬼門は絶対悪だとは限らない
鬼門の意味を意識しすぎないようにした方が良いと分かっていても、北東の方角そのものが悪い場所と言うイメージが強いですよね。ですが、一般的に鬼門にあると良くないと言われているのは玄関と水回りだけです。
実は鬼門の方角である北東は、風水では家族や友人など人間関係に関する運気を司る方角で、人が集まる部屋であるリビングがあると家族運や対人関係の運気を上げると言われています。また、貯蓄運にも関係があり、貯金箱や通帳などお金に関するものを置いて置くと良いとされている方角です。
更に、北東にリビングがなかったり、お金に関するものを置ける場所でない場合でも、北東の方角の鬼門対策を行っていれば人間関係や貯蓄に関する運気が上がるでしょう。
このように鬼門の方角は「悪い方角」や「良くない場所」と思って避けたくなりますが、鬼門の意味に囚われて鬼門を過剰に怖がらないようにしましょう。鬼門の意味を意識しすぎて鬼門の方角にある部屋を暗い場所にしておくと気持ちが落ち込んで余計に悪い気が溜まってしまいます。
もちろんトイレや浴室など人によっては明るすぎると居心地が悪くなる場所もあります。しかし鬼門に位置する部屋を明るい雰囲気に変えるだけで気の持ち方も変わりますから、明るく常に清潔な場所にすれば鬼門の意味をそれほど怖がる必要はありません。