人は日々、自分自身に自己暗示をかけています。と聞くと「いや、まさか…」「そんなことはしてない…はずだ」「ありえない!」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はこれ、本当なんです。そもそも自己暗示とは何でしょうか?辞書を引いてみましょう。
“自分でそう思い込むことによって、それが既定の事実であるかのような意識を生じること。”
goo辞書より
…なんだか恐ろしいですね。事実ではないのに、事実だと思い込んでしまうということなんですよ?つまり、自分で未来を決めてしまっているということなんですね。
どうせなら、より良い未来を創りあげていきたいもの。そんなあなたの為に、今日は未来を変える方法についてお伝えします!
コンテンツ目次
ばかにできない思い込み
未来を変える10の自己暗示とその方法
自分の理想とする未来を描く
あなたはいったいどんな未来にしたいですか?と、いきなり聞かれても困るかもしれません。ちょっと質問を具体的にしましょう。
10年後、どんな生活をしていたいですか?
ちょっとイメージできたでしょうか?10年後が難しければ、5年後でも3年後でも構いません。自分が「こうありたい!」と思う未来をしっかり描きましょう。
そして方向性を定めるのです。方向性が定まらねば、どんなに努力しても無駄になってしまいかねません。自分の理想とする未来を、出来るだけ具体的に描きましょう。
朝起きたらまず、鏡に向かってにっこり笑顔
朝起きてこんなことを言っていませんか?「ねむいー」「だるいー」「もっと寝てたい」「仕事行きたくない」
未来を変えたいあなたが行うべきは、これではありません。まず、窓をあけて朝の光と新鮮な空気を取り入れましょう。そして鏡にむかって、にっこり笑顔を作ってください。
なんだか、良いことがありそうな気がしてくるはずです。笑う門には福来り。笑顔は大切です。朝起きたら、愚痴や文句よりも、まず笑顔!
自分自身に言い聞かせる
「なんだか、今日の商談はうまくいかない気がする…」
「なんか、嫌な予感がする。今日は良いことないかも…」
こんなことを言っていませんか?実はこれも、自己暗示なんです。それもネガティブな自己暗示。
せっかくなら、もっと明るい未来を自分に言い聞かせましょう。
「今日も良い日になりそうだ!」
「今日はなんだか良いことがありそうな気がする!」
「今日の商談は、きっとうまくいく!」
未来は明るい!と自分自身に暗示をかけるのです。自分の理想とする未来や、明るい未来を、自分自身に言い聞かせてください。
手帳に書いておく
手帳には、決まった予定だけを書いていませんか?なんてもったいない!手帳にも、自分の理想とする楽しい未来をどんどん記入してください。
「商談がうまくいった!」
「ちょっとした良いことがあった!」
「欲しいものが安く買えた!」
など。
内容は、些細なことでも結構です。いきなり大きなことを書くと、違和感があって自己暗示がうまくいかない可能性もあります。まずは、小さなことから書いてみましょう。
ポジティブに変換する
かの有名なトーマス・エジソンはこんな言葉を残しています。
「私は失敗したことがない。 ただ、うまく行かない一万通りの方法を見つけただけだ。」
トーマス・エジソンにとっては「失敗」はなく、彼の発明はいつも「成功」または「新たな発見」だったということなんですね。
これがいったい何を意味するか、勘の良いあなたならもうお気づきでしょう。そう、「自分は成功し続けている」と自己暗示をかけるのです。たとえ他人から見たら「失敗」であっても、関係ありません。
どんどん、ポジティブに変換していきましょう。
夜寝る前に、1日を良い日に変換する
あなたは、夜寝る前になんて言葉を口に出していますか?
「今日も疲れた」?
「明日も面倒だ」?
「何かいいことないかなぁ」?
今日からそれはやめてください。そのかわりに「今日も良い1日だった。明日もきっと良い1日になる」と、強く思い込んで呟くのです。
今日という日を良い日に変換してから1日を終え、明日という日を良い日にする準備をしてから寝てください。これが、1日を良い日に変換する方法です。
自分の癖を知る
あなたは普段、どんな言動をしているでしょうか?「なくて七癖あって四十八癖」という言葉があります。誰にでも癖はあるものだ、という意味ですね。
人間、自分の癖には気づきにくいものです。ですが、自分の癖を知る方法はちゃんとあります。
やり方は簡単。仲の良い同僚や、家族に聞いてみてください。「ねぇ、私ってどんな癖があると思う?」と。自分の癖を知ることが、未来を変えるきっかけにつながります。
自分の癖に気づく
その7で、「自分の癖を知りましょう」と書きました。自分の癖が分かったら、自分の癖に気づくことが大切になります。なんといっても「癖」ですから、自分が意識していないところで「つい、うっかり」やってしまっているものなんです。
未来を変えるために癖を変えようと思ったら、「つい、うっかり」やってしまっていることに気づかねばなりません。ですので、自分が「つい、うっかり」やってしまったら、すぐさま修正してください。
修正の方法は簡単です。
もしあなたが「どうせ、私なんて…」と言ってしまう癖の持ち主なら「今のなし、大丈夫。次はできる。だって、成功しないやり方を見つけたんだから」と自己暗示をかけると良いでしょう。
自律訓練法を行う
あなたは「自立訓練法」をご存知でしょうか?自律訓練法とは、ドイツの精神科医シュルツが研究し、つくりあげた自己催眠法で、ストレス緩和に非常に効果があります。
これから未来を変えよう!と思っているあなたは、色々な努力をするあまり、ストレスをため始めていることでしょう。しかし、あまり力んでもうまくいかないもの。そんな時には自律訓練法でストレスを緩和してください。
やり方は簡単です。
1)
ごろりと横になり、ゆっくりと深呼吸して、落ち着いた状態を作ります2)
「右腕がだんだん重く感じる」とつぶやき、右腕の重みを感じてください。
次に左腕、右足、左足で同じことをします。3)
「右腕がぽかぽかしてくる」とつぶやき、右腕がぽかぽかしてくる感じを感じてください。
次に左腕、右足、左足で同じことをします。4)
「私の心臓は静かにトクトク動いている」とつぶやき、心臓の音や動きを感じてください。5)
「私はゆったりと呼吸をしている」とつぶやき、自分が楽に呼吸をしている状態を感じてください。6)
「私のお腹はぽかぽかとあたたかい」とつぶやき、おなかのあたたかさをじっくりと感じてください。7)
「私の額は、涼しくなっている」とつぶやき、額のひんやりした感じを感じてください。8)
最後に大きく深呼吸して終わりです。
もし、自分でつぶやくと集中しにくいということであれば、あらかじめ音声を録音し、再生しながらやっても良いでしょう。
最初にも書いた通り、自律訓練法は自己催眠の1つです。これがうまくできるようになると、自己暗示の効果も出やすくなりますので、ぜひ続けてみてください。
とっておきの儀式を見つける
その1からその9までをコツコツと実践してきたあなたは、だいぶ自己暗示がうまくなり、良い未来に向かって進んでいることでしょう。
最後にとっておきの方法をご紹介します。それは「自分だけのとっておきの儀式を見つける」こと。「儀式」と書くとなんだか宗教めいていて、怪しげですが、そんな大げさなものではありません。
いくら頑張っても、長年積み重ねてきた癖や習慣は、ひょっこり顔を出してしまいがちなもの。そんな時に、ぱっと自分を切り替えられるとっておきの儀式を準備しておくのです。
方法は、なんでも構いません。「なんでも構わないと言われても、困る…」という方もいらっしゃるでしょうから、例をあげておきます。
・水を一口のむ
・深呼吸を3回する
・手を洗う
・窓をあける
などなど…。
ポイントは、「この儀式をした後の自分は、必ず○○になる」と、あらかじめ自己暗示の内容を決めておくことです。そして、日頃から練習しておいてください。「よし、いま水を1口飲んだから、この後の私はポジティブな発言ができる」なんてのも良いでしょう。
このとっておきの儀式は、「自分にしっくりくる」ということが大切です。色々試して、ぜひ自分だけのとっておきを見つけてください。
ばかにできない思い込み・未来を変える10の自己暗示とその方法についてお伝えしました。きっと自己暗示の方法に興味が出てきた事でしょう。全部を一度に実践する必要はありません。そして、必ずしも1から順番に行わねばならないものでもありません。
自分のやりやすいもの、やってみて、楽しいと感じたものから少しずつ始めてみましょう。1年後、あなたの未来は変わっているはずです。
【まとめ】
ばかにできない思い込み
未来を変える10の自己暗示とその方法・自分の理想とする未来を描く
・朝起きたらまず、鏡に向かってにっこり笑顔
・自分自身に言い聞かせる
・手帳に書いておく
・ポジティブに変換する
・夜寝る前に、1日を良い日に変換する
・自分の癖を知る
・自分の癖に気づく
・自律訓練法を行う
・とっておきの儀式を見つける