カラーセラピーという言葉を聞いたことはありますか?日本語にすると「色彩療法」といい、色の持つ生理的効果や心理的効果を使ってカウンセリングを行ったり、色が人間に与える影響を利用したりするものです。
さまざまな色のついた瓶を使ったカウンセリング風景を、テレビや雑誌で見たことがあるかもしれませんね。そのときに選ぶ色で心身の状態を把握したり、今足りないもの・必要なものを探っていくのがこのカラーセラピーなのです。
カラーセラピーの専門家に相談してカウンセリングを受ける方法もありますが、通えるサロンを探したり予約を取ったりと、ちょっとハードルが高い感じがありますよね。
そこで、もっと手軽に簡単に、自分自身をカラーセラピーで癒す方法を5つピックアップしてみました。心が疲れ気味の皆さんに、リフレッシュして明日の活力を生み出すセルフカラーセラピーの方法をご紹介します。
コンテンツ目次
カラーセラピーを活用して
心の疲れを浄化する5つのケア術
いまの自分ってどんな感じ?色で自分を知ろう
カラーセラピーのカウンセリングはたくさんの色から自分の心にフィットするものを選ぶことから始まります。ここに、赤・オレンジ・黄・緑・青・紫・ピンクの7つの色があるとしましょう。この中から2色を選んでください。直感で、あまり考えずに選んでくださいね。
1番目に選んだ色は、あなたが外に向けて「自分はこういう人だ」とアピールしている自分、2番目の色はあなた自身も気づいていない内面の自分です。
赤→エネルギッシュでリーダーシップ。情熱的でパワフルだけど不満や怒りを抱えていそう
オレンジ→社交的で努力家。美意識も高い。損得勘定で物事を考えるきらいが
黄→アイデアマンで情報通。考えすぎの傾向あり。広く浅くで器用貧乏になりがち
緑→穏やかで寛大な癒し系。トラブルを避けるあまりに優柔不断になっていない?
青→責任感が強く思慮深い。平和的解決を目指すあまりに自己表現を犠牲にしていそう
紫→オリジナリティに溢れた個性派。ちょっとナルシストな面が。現実的なことから目をそむけがち
ピンク→愛情豊かでロマンティスト。挫折に弱い。寂しがり屋で先頭に立つのが苦手
必要な色を身に着けよう
さて、あなたはどの色を選んだのでしょうか?そして、どんな結果になったのでしょうか?すべての色に良い面とあまり好ましくない面があります。良いところはそのままでいいですが、できれば好ましくない面は修正していきたいですよね。
カラーセラピーでは、選んだ色の補色を見たり身につけたりすると、その色からの心理的な効果が得られると言われています。赤⇔緑・オレンジ⇔青・黄⇔紫・ピンク⇔ミントグリーン以上が補色の関係です。
マイナス面を中和するために、ファッションや持ち物を選ぶときの参考にしてみてください。
色に対応した香りを手に入れよう
カラーセラピーとアロマセラピーを同時に取り入れられる、こんな方法はいかがでしょうか?先ほどの補色に対応する香りで、嗅覚から癒やしを得ることができます。
赤→パチュリ、クラリセージ
オレンジ→ クラリセージ、ベルガモット
黄→ レモングラス、サイプレス、プチグレン
緑→ゼラニウム、イランイラン、ローズウッド
青→ ユーカリ、サイプレス、パイン
紫→マジョラム、ラベンダー、サンダルウッド
ピンク→ローズミントグリーン→ペパーミント
精油であれば、湯船に数滴入れて入浴してみたり、ハンカチに1滴たらしたりとさまざまな方法で香りが楽しめます。ローズやペパーミントなどはハーブティーでも手に入りやすいですよ。
ピンクで幸せ感を倍増してみよう
ストレスが蓄積してきて、どんどん自分が不幸になるような沈んだ気持ち。そんなものを抱えていると、心も体も元気をなくしていきます。こんなときは、カラーセラピーではピンク色の力を借りるとよいとされています。
ピンクは、見るものに幸せを感じさせる色。
安心感や温かみなど、心と体をリラックスさせる効果があるのです。インテリアをピンクに統一したりするのが難しい場合は、職場でよく使う文房具などをピンクに変えてみたり、ハンカチなどのよく身につける小物にピンクを取り入れたりなど工夫してみてはいかがでしょうか。
ローズクォーツなどのピンク色のパワーストーンを身につけるのもおすすめです。
童心に戻ってぬり絵を楽しもう
最近、ひそかなぬり絵ブームが起こっていることをご存知ですか?カラーセラピーの一種として「曼荼羅(まんだら)ぬり絵」を取り入れているサロンも登場しています。
もちろんカラーセラピストはそのぬり絵を見てさまざまなことを判断するのですが、個人で、楽しみとしてぬり絵をするだけでも十分癒しを得ることができます。
ぬり絵は子供向けのものでもかまいませんが、書店で購入できる大人向けのものが難易度が高く、楽しみながら癒やしを得ることができます。また、インターネットでぬり絵用のテンプレートをダウンロードできるウェブサイトもあるので、検索してみてください。
色鉛筆を使って、色を塗ることに没頭。そして仕上がりを見て達成感を感じる…。大人になって忘れてしまったあの感覚が蘇ります。絵心のある人は自分で最初から描いてしまってももちろんOK。楽しんだ上にセルフカラーセラピーできて一石二鳥です。
いかがでしたか。
カラーセラピーは、占いではありません。そのときの体や心の状態が、自分を表現する色や自分が欲している色として、その色を選ばせるのです。楽しいときには楽しさが反映された色を、苦しいときには苦しさを表現する色を、人は自然に選びます。
つまり、カラーセラピーとはあなた自身でも気づいていない、あなたの内なる心の声に耳を傾けること。その声を無視せずに受け止めて上手に生かしていけば、心の疲れを浄化し元気を取り戻すことができるのです。
自分に足りていないカラーが分かったら、今すぐにでも生活に取り入れられるのがカラーセラピーの良いところ。これらの方法を早速やってみて、色がもたらす癒しのパワーを実感してみてくださいね。
まとめ
カラーセラピーを活用して心の疲れを浄化する5つのケア術
・ いまの自分ってどんな感じ?色で自分を知ろう
・ 必要な色を身に着けよう
・ 色に対応した香りを手に入れよう
・ ピンクで幸せ感を倍増してみよう
・ 童心に戻ってぬり絵を楽しもう