失恋はつらいですよね。人間が受けるストレスにおいて、実は、失恋というのは死別等と並んで重い部類に入ります。たかが別れただけではありません、ひどい時には身体にまで影響を及ぼし、結果うつ病や心臓発作、心臓発作のような症状等が引き起こされることすらあるのです。
本来ならばそれほどまでにキツイ精神状態になってもおかしくない状況だというのに、やみくもに前向きになろうとしたって余計に心身ともにダメージを受けるだけ。
失恋から立ち直る方法を見つけて次の恋愛に進まなくてはいけないと頭ではわかっているのに、どうしたら気持ちを切り替えられるのか、この問題は過ぎ去ったことを悔やんでいるだけでは解決できません。しかし、ちょっと考え方を変えるだけで、傷ついた心を癒すことは可能です。しかも順番通りにやっていけば、失恋の傷をしっかり癒す事はできるのです。
そこで今回は、失恋から立ち直るために行ってほしい事、そしてやってはいけない事などについてお話しします。
失恋から立ち直れない、と思った時に気がついてほしい心を癒す言葉からのヒント
ではまず、失恋から立ち直れないと感じた時に触れてみてほしい、心や感情を癒してくれる言葉と、そこから得られるヒントを紹介します。
「涙が枯れるまで泣きはらしてスッキリしよう」
失恋から立ち直る方法として、おすすめの方法の一つが「とことん泣く」という方法です。人は、涙を流すとストレスが解消されたり、気持ちがスッキリとリセットされやすくなります。
そこで、悲しい、悔しい、そんなもやもやした気持ちを我慢して自分に押し込めずに、涙と一緒に出せるだけ出してしまおうと思うのです。
涙が枯れるまで泣いたら、きっと気持ちがスッキリするはずです。
「自分の思いを告白できただけでも素敵なこと」
交際に至ることなく、片思いの相手に告白して失恋した所から立ち直る方法は、容易ではありませんよね。せっかく勇気を振り絞って「成功するかしないか」という不安に押しつぶされそうになりながら告白したのに失恋したのですから、心の傷たるやとても深いものです。
しかし、そんな勇気ある行動を起こすことができた自分を褒めてあげることも大切です。
片思いの人みんなが相手に告白するわけではありません。告白すらできずに一生後悔する人もいます。それと比べれば、勇気を出して告白できた自分はすごいと自信を持つのです。
「この恋をしたことに後悔はしていないよね」
失恋をして悲しくて立ち直れない状況の人は、自分に「この恋をしなければよかったと思っているか」と自問してみましょう。もし、後悔をしていないのであれば、失恋したこともいい経験の一つだったと思えるはずです。
「この恋をしたことに後悔はしていないよね。告白してよかったよね。」と自分に問いかけることが、失恋から立ち直る方法の大きな一歩になるのです。
「底まで落ちたら後は上がるだけだよ」
恋愛にかぎらず、人生にはよい時もあれば悪い時もあります。失恋をしたことが自分にとって最悪の事件だったとしたら、この後人生で起こることって、失恋以上に悪いことはないですよね。
こんな風に「底まで落ちたら後は上がるだけだ」「きっとこれ以上に悪いことは自分には起こらない」と思うことは、失恋から立ち直る方法の一つになります。
ものは考えようでよいようにも悪いようにも捉えられるものです。
「白黒はっきりできたから次の恋に進めるよ」
失恋から立ち直る方法を見つけようとしている今の自分は、失恋をしたことで前進したんだと考えると、一気に気持ちが救われます。失恋をしなければ、いつまでもうじうじと片思いをしていたかもしれませんが、失恋という結末に到達できたことで、次の恋に進むことができるのです。
失恋を失敗だと考えずに、失恋はゴールであり、次の恋に進むためのスタート地点だと考えれば、心の傷は癒される事でしょう。
「他にもっともっと良い人見つければ良いんだよ」
恋愛をしている時は、相手のことが一番だと思って視野が狭くなってしまいますよね。しかし、失恋をしたら他の人に恋をするチャンスだと考えるようにしましょう。失恋した相手よりももっとイケメンで仕事ができて性格がよい人を見つけようと自分を奮起させることで、気持ちを切り替えるのです。
失恋から立ち直る方法の中では、励ましの言葉や傷ついた心を慰めるようなことが効果的ですが、もっとポジティブに「もっと上を目指そう」と考えることも心の傷を癒す方法です。
「かわいくなって振った奴を見返してやれ」
失恋した相手の好きな人が自分よりも美人だった、失恋した相手の彼女が自分よりもスタイルが良かったという事実を知ると余計に傷つき、自信を失ってしまいますよね。このようなケースでは、自分もかわいくなって振った相手を見返してやれ!と思うようにしましょう。
自分磨きをすることは、失恋から立ち直る方法でもありますが、自分自身の価値を高めることにもつながるのです。
失恋から立ち直る時にやってはいけない6つの事
では次は失恋から立ち直るときにやってはいけないことについてお話しします。
失恋から立ち直る為には、無理やり前向きになろうとしない事
失恋から立ち直ろうとして、無理やり前向きになるというのは、心が防衛して心身のダメージを軽減させようとする行為ですよね。しかしいくら無理やり前向きになったとしても、『失った恋はもう戻らない』という現実が覆ることはありません。
ですので無理やり前向きにならなくてよいのです。もしかしたら誰かれかまわず話しをして痛手を和らげたいと焦ってしまうかもしれませんが、相手がただ黙って話をきいてくれるようなタイプでないならば、それもやめておきましょう。
目を逸らしたり拒絶するのではなく、まずはしっかりと受け入れてください。
しばらくはこの苦しみが続くと理解してましょう。やるべきことだけはとにかくやって、あとは早く寝てしまうか、眠れなくても布団に入ってしまいましょう。一人なら、涙が勝手にあふれたって取り繕う必要はないという事を覚えておきましょう。
失恋から立ち直る為には、感情を抑え込まない
やがて現実を現実として受け入れられるようになると、今度はいろんな感情が吹き出してくる事でしょう。
怒り、悲しみ、切なさ、苦しさ。なんで?どうして?こんなときは、無理に感情に蓋をしないでください。
ここで無理やり感情をしまいこんでしまうと、反動で抑うつ状態に陥ったり、押さえつけられ行き場のなくなった感情の矛先が自分や他人に向かったりします。自分に向かえば自分を傷つけ、他人に向かえば他人に攻撃しかねません。
どうぞ怒りたいときは怒ってください。悲しいならば泣いてください。感じたままに、素直になってよいのです。ただし、絶対に他人にも自分にも、危害を加えてはいけません。
辛くてどうしようもないときに、ただ話を聞いてくれるような友人がいるならば頼りましょう。静かに寄り添ってもらうだけで、少しだけ気持ちを落ち着かせることができる場合もあるはずです。
失恋から立ち直る為に、無理はしない事
混乱していた感情が落ち着いてくると、今度は後悔や罪悪感が生まれてきます。
「あの時ああしていればよかった」「こうしてあげればよかった」「あれが悪かったのかもしれない」人間には原因があると安心するという性質があります。
いったい何が悪くてこうなったのかがわからない場合、自分自身のせいにして安心を得ようとするのです。
こういった負の感情もできれば感じたくないものですから、ついつい目を逸らし蓋をしたくなりますよね。ですが、ここでも感情をきちんと吐き出すことが大切です。
とはいえまずは、あまり自分や相手を責めすぎないでくださいね。
そうなってしまった原因は幾つかあるかもしれませんが、今があるのは複数の要素が重なって起こりえたことなのです。
ですのでもし、あれがこれがと思い当たることがあるのなら、それを『反省点』へと変換していきましょう。ああすればよかった、と思うのなら、次にそれを活かしましょう。
こんなに苦しくなるほど、真剣になった恋ができたのです。昇華してあげなくてはもったいないですよ。
失恋から立ち直る為には、新しい恋を無理に探そうとする必要はありません
時間が経つと、少しずつ少しずつ、心は落ち着きを取り戻してきますよね。しかし、今までと違って、今度はぽっかりと穴が開いたような気持ちを抱えがちになるかもしれません。
これは表面上は立ち直ったように見えても、内面では諦め、無気力、現実逃避、言いようのない孤独感等にさいなまれている時期でもあります。
こんなときに周囲から「もう大丈夫でしょ」「新しい恋を見つけなよ」と言われても辛いですよね。
悪気はないとわかっているから余計に、本当は立ち直れていない自分が置いてきぼりにされるような気分になったりもするでしょう。……正直、気にしないなんて、無理です。辛いものは辛いのです。悲しいものは悲しいし、そこで無理やり立ち直ろうとしなくて良いのです。
落ち込んでいるあなたの感情は、間違ってなんかいません。だから、苦しいなら今はまだ、目いっぱい落ち込んでいても大丈夫。それでも必ず、薄皮が少しずつ傷口を覆って治っていく様に、あなたが心の底から笑えるようになる日はちゃんときます。
失恋から立ち直る為には、思い出そうとしない事
だんだん日常に戻ってきたとはいえ、思い出に直結するような場所に行く、曲を聴く、物を見かける、といったふとしたきっかけでフラッシュバックが起こるかもしれません。今までの段階が行きつ戻りつして心が乱されることもあるかもしれません。
ですが、やがて『前向きな諦め』を自然と受け入れられる時が訪れます。「そろそろ私も前を向かなくちゃ」「よし、頑張ろう」と思える時期が来るのです。
泣きたくなるような、心がちくりとするような、そんな気持ちになるときもあるでしょう。もしその思い出が、幸せなものであるならば、どうぞその痛みを大切にしてください。
しかし、思い出したくもないような苦しい、辛い思い出ならば、まだまだ心を守る必要があるという事を覚えておいてください。
失恋から立ち直る為には、忘れようとしない事
ここまで来たら、あとは再生の時を迎えるのみです。あれほど辛かった思い出が、少しずつ笑い話に変えられる時も来ることでしょう。
あの時はこうだったから、次は同じ間違いはしない、と、前を向くこともできるようになっているかもしれませんし、友達とも、普通に話題にしているかもしれません。
苦しい時期を乗り越えて、一つの恋をきちんと昇華できたあなたは、より魅力的になっているはずです。それでも、また新たな問題に直面することもあるでしょう。そうやっていくつもの経験を重ねて、人は強さや、良い意味でのしたたかさ、その人なりの輝きを身につけていくのです。
そこで1つ大切な事があります。それは忘れなきゃと思って、無理に忘れようとはしない事。大好きな人も、憎い人も、いつかちゃんと思い出に変えることができる日が必ずやってきます。
ですから、焦らずゆっくりと自分自身を癒していってあげましょう。
あなたらしく行ってほしい、無理のない失恋からの立ち直り方
では、ここからは失恋から立ち直るために行ってみてほしい事ついてお話しします。
失恋から立ち直る為に、思いっきり泣きましょう
おもいっきり泣くという行為はストレス物質が一緒に体の外へと流れ出ています。泣きたいのに涙が出ない時、つらい感情が心のなかで押さえつけられている可能性があります。一人でいる場合は、お風呂にゆっくりと入っている時にでも、自分自身に語りかけて下さい。
「よく耐えたね。頑張ったね。」と言ってあげましょう。すると押し殺していた自分の感情の結界がきっと解き放たれていく事でしょう。
泣く時に目をこすると、次の日に目が腫れてしまいますので、女優の様に涙をほろほろとこぼして泣いてください。流れる涙をそのままに、自然ととまる時を待ちましょう。
失恋から立ち直りたいなら、しっかりと睡眠をとりましょう
寝る事は疲労回復だけでなく、様々なメリットがあります。
色々な考えが頭がめぐってとてもつらい場合は、寝る事によって思い出を忘れる事ができますし、脳は寝ている間に、感情や今までの記憶を整えてくれるのです。
ですので気持ちのリセットの為にもしっかりと眠りましょう。眠れない時はお気に入りの音楽をかけたり、アロマを焚いたり、ぬるめのお風呂にゆっくりとつかりましょう。自分が一番リラックスできる方法をためして下さい。
失恋から立ち直る為に、愚痴を聞いてもらいましょう
一人で考え込んでしまう場合は、自分を責めてしまいがちですよね。どのような別れが原因かにもよりますが、男女の関係において、片方が悪いということはまずありえません。
自分の感情がおかしな方向に向かっている場合は特に誰かに愚痴を聞いてもらうという事も必要です。話をしているうちに、冷静になっていく事も多いので試してみて下さい。
すると悪いのは自分だけではないと気付いた時、ふっと心が軽くなったのを感じる事でしょう。
失恋から立ち直る為には、思い出の品物は捨てましょう
忘れようとしている相手の事を思い出すような物は潔く捨てるのも有効な手段です。ショック療法ですが、これは自分の心にけりをつけるため、前進するために必要なのです。
携帯番号やSNSの連絡先を残していると、ついなにかの拍子に電話やメッセージをしたくなってしまうかもしれません。
本当に自分にとって彼が必要なのか、どうなのかを決めるには少し時間が必要です。彼は過去の人としっかり判断しないとずるずると引きずり、新しい出会いがあったとしても、それに気が付けなくなってしまうので、注意してくださいね。
失恋から立ち直る為に、旅行に行きましょう
昔から偉大な作家の人たちも、失恋した時は傷心旅行に行ったものです。実は脳科学的にもその効果は実証されていて、新しい刺激を入れる事の有効性を唱えています。
知らない土地、初めての体験、美しい景色はすべて心の栄養となります。
新しい刺激は心の栄養となって体を元気にしてくれることでしょう。ちなみに別れた彼と一緒に行った場所などでは逆効果で悲しみは増幅されてしまいますので、旅行に行くときははじめての場所にしておきましょう。
失恋から立ち直る為に、笑えるテレビ番組を見ましょう
笑顔にはストレスを緩和させる効果があります。失恋の痛みから少しだけ落ち着いたころから、笑顔になる事を心掛けましょう。
まだ悲しみを引きずり笑顔になんてなれないのであれば、口角を上げるだけでも脳は楽しいと判断してリラックスしてくれます。
テレビはお笑い番組など、笑えるものを見つけましょう。たくさん笑う事で思考が前向きになっていきますよ。
失恋から立ち直る為に、本を読みましょう
本を読むと。失恋で苦しいのは自分だけではなくて、色々な人が苦しみ、もがき、新しい恋を見つけるのだと確認できるはずです。
本を読むことで、悲しみの視点が変わったり、自分の価値観を変える事ができるかもしれません。今まで当たり前だと思っていた彼との関係はじつはとても尊い時間だった事に気づく事もあるでしょう。
当たり前の幸せを気づく事、それが、これからの恋愛に為になります。たくさんの本で得た知識はこれからの人生において、道しるべにもなります。そして物語に触れる事で失恋の痛みから離れる事も出来ますよ。
失恋から立ち直ったら、次のステージへ進みましょう
時間の流れとは不思議なもので、辛かった記憶も「あの時あんなことがあったよな」と話せるようになったり「あれがあったから今の自分がある」と感謝できるようになったりするものです。
きちんと現実を受け止め昇華することで、人はまた前を向いて歩けるようになるのです。
もちろん、段階を経てここまでくるにはどれだけの時間がかかるかわかりません。どのくらい過ぎたから心が癒える、なんていうこともありません。また、段階どおりにいかないこともあれば、あちこちに飛ぶ場合だってあります。
すべては人それぞれですが、時間が経つ事によって、必ず立ち直れる日は来るのです。
その時には、新たに素敵な人と出会えているかもしれないし、仕事や学業に専念しているかもしれません。あなたは幸せになってよいのです。
あなたは何をしているときに、心が満たされますか?そんなことをちょっと考えながら、どんな未来が訪れるのかをポジティブに想像してみましょう。
さて、失恋から立ち直るためにやるべきこととやってはいけないこと、についてお話ししてきました。
生きていくうえで、強くある事は必要です。やるべき本分は、いついかなるときも、プライベートがどうであろうとこなさねばなりません。しかし、しっかりと頑張ったあとは、自分の心をいたわってあげても良いのではないでしょうか。
何か目に見えるものがある方がよければ、アロマやキャンドルに頼ってもいいですし、お気に入りの場所に行くのも良いですね。そうやって、自分自身を癒し、感情を解放する時間を作ってあげましょう。それがまた、先へと進む力になります。そして、辛い恋を乗り越えた自分を褒めてあげてください。
振り返って、もしも「いい人と巡りあえたな」と思うことができる恋だったら、その人を愛し、その人に愛されたことを誇りに思いましょう。
もしも、思い出したくないほど辛い恋だったら、それはそれで、あなたにとっては必要な「学びの恋愛」だったのかもしれません。
いずれにせよ、次こそは幸せになるために、得た教訓を活かしましょう。人生に無駄はありません。糧にできるかできないかはあなた次第。どうぞ、あなた自身を大切にしてください。