妊娠・出産・子育てでおなじみの「たまひよ(ベネッセ)」調べの赤ちゃんの名前ランキングによると、2014年もっとも人気だった男の子の名前は『はると』、女の子の名前は『ゆい』だそうです。
その他男の子は飛躍を、女の子は植物を連想させる漢字や読みが不動の人気となっているとのこと。誰からも愛されるように、大きく羽ばたけるように……いろいろな願いが込められていることがよくわかります。
さて、赤ちゃんにつけられる名前のランキング傾向を見てみると、ここ数年は「人とはちょっと違う個性的な名前」から「読みやすい、わかりやすい名前」にシフトしてきているようです。
奇をてらうより万人に受け入れられる名前を考える人が多くなってきたのかもしれませんね。こんな事情を踏まえて、今回は悩みに悩んでしまう『名づけ』について、5つのポイントをご紹介します。
コンテンツ目次
赤ちゃんの名前ランキングで学ぶ☆
価値ある名付けをする術
「名づけハイ」に気をつけましょう
初めての子供ならなおさらのこと、親としてはいろいろな夢や希望、願いを考えすぎ、赤ちゃんの名前ランキングなども見て舞い上がってしまうことが往々にしてあります。これぞ『名づけハイ』!……たった今、勝手に命名したのですが、いやいやこれが結構あるのです。
本屋に何冊も並んでいる名づけ辞典なんて読んでしまった日にはその膨大な情報量に振り回され、多かれ少なかれ冷静な判断力を欠いてしまいがち。ですが落ち着いてください、あなたの大切な赤ちゃんは年月と共に成長し、あなた方がつけた名前をこの先80年は使い続けていくのです。
赤ちゃんの名前ランキングなどをみて、候補が複数あって決められない、なんて時は特に、一度すべてを紙に記入しておき、後日見返してみましょう。……「どうしてこの名前にしようとしたのか?」と思ってしまいそうな名前が1つは紛れ込んでいる確率が高いです。
姓名判断に振り回されすぎないようにしましょう
名づけといえば、赤ちゃんの名前ランキングと並んで気になるのが姓名判断!全てにおいてよい画数の名前をつけてあげたいと計算するけれど……あっちの画数がよければこっちの運勢がイマイチ!漢字の組み合わせを変え、読みを変え、へとへとになってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
確かに運勢を見てあげるのはとても大事な要素ですが、一口に『姓名判断』といっても蓋をあければさまざまな流派があり、同じ組み合わせにしてもこちらの流派だったらよかったのに別のではそんなに良くない、というのが結構あるのです。
また、女の子は特に、人生において苗字が変わったりする状況が訪れます。故に、あんまり神経質にならなくても問題ありません。
画数を考えてあげたいというのなら、女の子の場合は、結婚などで苗字が変わる確率が高いので、人生の前半の運勢を表す『地格』を優先に考えると良いでしょう。男の子の場合は人生全般の運勢を表す『人格』と人生の後半の運勢を表す『総格』を優先して考えると良いですよ。
きちんと由来を話してあげられるようにしましょう
赤ちゃんの名前ランキングの上位を占める名前を見返してみると、時代を反映しているというのがよくわかります。故に由来も「当時の流行だったから」「好きなアイドルの名前から」というのが非常に多かったりもします。
悪くはありませんが、しかし名前の由来がそれだけだとちょっと寂しくはありませんか?お子さんが成長していくなか、通う学校によっては「自分の名前の由来を調べる」なんて授業もあるくらいです。
赤ちゃんの名前ランキングの中から選んだとしても、どうしてその名前をつけたのかちゃんと説明してあげられるような由来を考えてあげましょう。アイドルの名前でも「○○な人柄がすばらしいと思った」「人気にあやかって、誰からも愛されるように」と明確な理由があれば子供は嬉しいものです。
もちろん他の由来を考えてあげても良いですね。『名前』はその人のルーツです。一生懸命自分のために考えてくれた、こんな願いを込めてくれた、と、自分に向けられた暖かい想いを実感出来た時、それは自己肯定感や幸福感となり潜在意識に刻まれます。この記憶が、何十年と生きていく中で困難や苦難にぶつかった際、乗り切り力強く進むための原動力となるのです。
難解な読みや難しい書きに注意しましょう
字の持つイメージが気に入っている、どうしてもこのように読ませたい、と様々な理由から当て字を使ったり、本来なら読まない読ませ方をすることもあるでしょう。
現に赤ちゃんの名前としてランキングに入ってくるものにも、一見で読めないものが多数あります。しかし実際にその名前を何十年と使っていくのは愛する我が子です。漢字が難しすぎると書くときに大変です。
読みがあまりにも特殊だといじられる元になります。のみならず、混乱を招く場合もあります。「自分の名前の字は、学校ではこんな風には読まないって教わったのに、どうしてこんな読み方をするのだろう?自分は間違ってるのかな……」おおげさな、と思うかもしれませんが、これは実際に子供が感じた声です。
赤ちゃんの名前ランキングの中から選んで使うなら、納得できるきちんとした理由を用意し、時期がきたら説明してあげるべきです。「この字にはこういった意味があるんだよ」「この読み方は普通では読まないかもしれないけれど、こんな願いをこめて当て字をしたんだよ」などなど。
子供心に納得できたとき、名前は愛情の証になり、誇りになります。それでもやっぱり、あまりにも突飛なのは考え直した方が無難かもしれません。
一度は意味をきちんと調べましょう
いざ名前が決まったらぜひ一度、当て字を選ぶ場合は特に、必ず別の意味がないか調べてみることをオススメします。あえてここで実例をあげて解説するのは控えますが、調べてみたらとんでもない意味を持っていたというのはよくある笑えない話です。
こればかりは、いくら立派な由来があっても意味を成しません。のみならず、お子さんだけでなく親御さんも後ろ指をさされる可能性がないとは言い切れません。
さらにママの場合、赤ちゃん~小学校卒業くらいまでは「○○くんママ」「△△ちゃんママ」と呼ばれることも多いです。現在は、ネットで検索をかければいくらでも『イタイ名前』『DQNネーム』がヒットします。本当に良い名前をつけたいと思うなら、逆に赤ちゃんの名前ランキングの中から「どんな名前が受け入れられ難いのか」を知っておくのも大切です。
いかがでしょうか。
『名前』は生まれ来る新しい命に対する最初のプレゼント、とよく言われます。それゆえに力が入る人、「男の子なら○○、女の子なら△△」と夢を持ち続けていた人、逆に実・義理問わず周囲が張り切りすぎて折り合いがつけられず悩んでいる人もいるかもしれませんね。
毎年発表される赤ちゃんの名前ランキングには、いろんな名前が新しくランクインしますが、反面毎年トップ10~20に入ってくるものもあります。長く使われる名前に共通しているのは「読みやすいもの」。
また、赤ちゃんの名前ランキングの中には、その時代それぞれの背景はありますが、どれも明確な理由や願いが込められているものほど人気が高い傾向があるようです。響き重視、親から一字を受け継いで、などなど選び方は千差万別。そんな中で迷ったときは赤ちゃんの名前ランキングもぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
赤ちゃんの名前ランキングで学ぶ☆価値ある名付けをする術
・ 舞い上がってつける「名づけハイ」に気をつけましょう
・ 姓名判断に振り回されすぎないようにしましょう
・ きちんと由来を話してあげられるようにしましょう
・ 難解な読みや難しい書きに注意しましょう
・ 一度はその字の意味をきちんと調べましょう