満月に出産が増える12の理由・女性と月の関係についてまとめ

満月に出産が増える◯つのワケ・女性と月の関係についてまとめ
臨月に入った妊婦さんが一番気になることは「いつ出産が始まるか」ということですよね。そんな妊婦さんなら「満月に出産が増える」という噂を一度は耳にしたことがある事でしょう。

昔から太陽は男性、月は女性の象徴として扱われているように、女性の「月経」と言う言葉も「月」の文字が入っています。そんなふうに月と女性の身体は切っても切れない不思議な関係なのです。

また満月に出産が増えるという言い伝えの化学的根拠は不明とは言われているもの、実際に産婦人科の先生や助産師さんも「満月には出産が増える」と感じているようですし、統計から見ても満月には出産が10%ほど増えることがわかっています。

そして、人間だけでなく満月に出産が増えるという話は酪農家の間でも有名で、牛も満月に出産が増えることが最近実証されました。こうなると、私達人間の出産についても満月と何かしら関係があるとしか思えませんよね。

そこで今回は満月に出産が増える理由と共に女性と月の関係について解説します。

満月に出産が多いという噂の出所は「現場」だった!

まずは、「満月に出産が多い」という説の実態を検証しておきましょう。普通の女性にとって出産は一生に一度か二度、せいぜい三度くらいしか経験しないもの。しかも、出産のときは肉体的にも精神的にも大変ですので、細かいことを考えている余裕なんてないものです。

ところが、お産の現場で働いている人たち、看護婦さんや看護助手さん、助産婦さん、お医者さんたちにとっては、出産は毎日の行事ですよね。そうなると、いろんなことに気付けるものです。実は「満月に出産」が多いという伝説も、そんな出産現場から発信されたものなのです。

よく言われるのが、看護婦詰め所にあるカレンダーです。カレンダーにはたいてい月齢が記されています。

普段、忙しい看護婦さんたちはじっくりカレンダーをみる暇などないかもしれませんが、夜勤のとき、今日はやけに忙しかったなぁと思って休憩したときにふとカレンダーをみると、あれ、今日も満月、そんなことから気付く人が多いようです。

また、看護婦さんや看護助手さん、助産婦さんなどのお仕事は交代制であることが多く、世が更けてから勤務に出たりします。バスや電車に揺られて外をみると綺麗な満月、そんなときに限って病院では出産が相次いだりする・・・。

満月に出産が多い」という伝説は、そんな気付きがきっかけで広がっていったのです。

 

お月様に近い国ほどその傾向が顕著に出る

さらに満月と出産に関連性がある事を裏付ける不思議な事実があります。

それは、米国の医学博士 A.L.リーバー氏の著書で世界的ベストセラーでもある「HOW THE MOON AFFECTS YOU」によると

満月の日に出産件数が多いという傾向が、赤道に近い国ほど顕著に表れる

という事です。

月は地球の周りを回っていますから、赤道に近い国の方が月との距離は近くなります。厳密には、地球は地軸があるため若干傾いているため、北緯28度から南緯28度の範囲内にある国が比較的月に近いのです。このことからも、やはり月と出産には何かしらの影響があるのかもしれませんよね。

 

月齢の周期と女性の生理周期はほぼ同じ!

満月に出産が多い理由として考えられるのは、月の満ち欠けと女性の月経の周期とがほぼ同じであるという事実も忘れてはなりません。

女性なら、月経の周期についてはご存知ですよね。健康な女性の月経の周期は28日、だいたいの女性が25日から35日の周期で月経を迎えるとされています。

一方、月の満ち欠けはというと、こちらも30日くらい。つまり、月の満ち欠けと女性の月経のリズムがほぼ同じということになります。

というよりも、月経に限らず、女性の生理、バイオリズムといったものが月の影響をうけているのではないか、という考え方もあるのです。となれば、満月と出産の不思議な関係も頷けますよね。

月と女性は古くから縁あるものとされてきました。幾つかの言語では月は女性名詞で表されます。古典にも、月を女性に比す表現が見られますし、そういえば、日本最古の小説といわれるかぐや姫も月からやってきた女性でしたよね。

実際、女性と月との間には、何か関係があると考える人は少なくないのです。たとえば、女性のバイオリズムでいう高温期(妊娠しやすい時期)は、月齢でいうと新月から満月に変わっていく時期にあたるそうです。

この時期に妊娠に備えて身体を補強しておくと、満月を向かえた後、妊娠向きの身体に転じていくと言われています。満月のときに出産が多いのも、月と女性の間のこうした密接な繋がりに起因するもののようです。

 

お腹の羊水と海水は同じ成分です。

月の満ち欠けと深い関係を持つのが潮の満ち引きで、海も女性のバイオリズムと深く結びついているのです。地表の7割が海で覆われていることや、海面の高さが常に一定ではないことは周知の事実ですよね。

いわゆる潮の満ち引きです。そして、この潮の満ち引きに影響を与えているのが月の引力なのです。

月の引力に影響されて、海は満ち干気を繰り返します。それはつまり月は女性の生理にも、潮の満ち引きにも無言の指令を与えている、、、のかもしれません。

そして、女性の体内で潮の満ち引きひ対応しているのが妊婦のお腹にある羊水です。羊水はお母さんのお腹の中で赤ちゃんを包み、育んでくれる水のこと。お母さんが動いても赤ちゃんが傷つかないよう、緩衝材の役割をしてくれるのが羊水です。

この羊水は赤ちゃんが自らの生命力で筋肉や骨を作るのを助けてくれます。また、羊水があるから赤ちゃんはお腹の中で自由に動くことが出来るのです。

羊水の量はママのお腹が大きくなる8ヶ月頃から多くなり、赤ちゃんは誕生という地上デビューに備えて、一層自分作りに励むのです。

そしてこの羊水と海水の成分がほぼ同じということからも、満月と出産の関係は、月と女性と海との関係から導き出すことが出来るかもしれません。

まだまだ未知の部分が大きい領域ですが、やっぱり何か深い関係がありそうですよね!

 

大潮が陣痛を誘発します

実は満月の次に出産が多いとされているのが新月です。満月と新月には、地球と月と太陽が一直線に並ぶことで月の引力と太陽の引力が働き、潮が最も満ちる「大潮」と呼ばれる状態になります。

では、この潮の満ち引きがどうして人間にも影響をもたらすかということですが、皆さんもご存知の通り人間の体は約60%の水分でできています。そして、妊婦さんの子宮の中には羊水が存在しています。

あの大きな海をも動かすくらいの引力なら、私たち人間の体に何かしらの力が働いても不思議ではありませんよね。

 

満月以外にも出産率が高まる条件がある

満月と新月以外にも、実は出産率が高まると言われる条件があります。それは低気圧、しかも台風クラスの爆弾低気圧です。

残念ながら、こちらは具体的な研究結果はないのですが、産婦人科医や助産師さんの間では、「爆弾低気圧が到来すると出産数が増える」というのは当たり前の認識のようです。

低気圧と出産の関係性については、低気圧がくると酸素が微量ながらに減り、その影響を受けて、自律神経の副交感神経が優位になるから陣痛が起こりやすくなるという話があります。

諸説色々ですが、現場で働く人たちが実感するくらい、爆弾低気圧が出産率に影響を及ぼしているということは確かです。

 

生まれる日を確実に当てることは誰にもできません

今までの話からすると「満月、新月、爆弾低気圧…、出産になるかもしれないのね!」と、思わず気合を入れてしまいそうになるかもしれませんが、数字として明確に出産率が高まるという結果が出ていたとしても、それがあなたの出産に当てはまるかどうか、実は誰にもわかりません。

どういう事かというと、どんなに経験を積んだ産婦人科医や助産師さんでも、「○日後に陣痛が来て生まれるよ」と正確に予測することは不可能なのです。

「いつ生まれてもおかしくない」と言われて、結局予定日を超過する妊婦さんもいれば、「まだまだかもね」と言われたその夜にいきなり陣痛が始まって、するすると生まれてくる赤ちゃんもいます。

また、妊娠初期に出される出産予定日は、生理開始日と赤ちゃんの成長過程から予測した単純計算のようなものです。おおよその目安になるという程度のものなのです。

赤ちゃんが生まれてくる日は、神のみぞ知る世界。「そろそろ生まれるかも」と自分の行動に気を付けることは大切ですが、過度に緊張する必要はありません。

 

メラトニンが減少するからかもしれません

少し科学的な話をすると、2016年に東大の米澤智洋准教授(獣医学)らのチームが牛をモデルに、月の光がホルモン分泌に影響をもたらすことが、満月に出産が増える理由の可能性であることを発表しました。メラトニンは睡眠や性腺の調節に関わるホルモンで、妊娠中に増加し出産の時期に激しく低下することが知られています。

メラトニンは光を浴びることで減少し、昨今は就寝前のスマホがメラトニン減少に繋がり睡眠不足を招くと話題になったことで耳にしたことがある人もきっと多いですよね。

米澤教授は、満月の明かりがメラトニンを減少させると仮説を立て、さらなる研究を計画しているそうです。

 

月の影響を受けてきた生物

昔から多くの国では、月は女性を表すと言われてきました。それはイメージからだけではなく、月と女性には密接な関りがあるからこそ、月の満ち欠けの周期は29.5日。女性の生理の周期はおよそ28日。満月から新月(新月から満月)までの日数が14日。

女性の排卵日は生理開始から数えて14日目です。珊瑚が満月に出産をすることは昔から知られていることですが、これは満ち潮で卵が遠くまで運ばれやすくするためです。こうやって生物は太古から自然のリズムを受け入れているのです。だとすれば、月に影響を受けるのも当然と言えるでしょう。

 

満月から新月の間は「新月デトックス期」

新月から満月の間、満月から新月の間を2つに分けて、前半を「満月チャージ期」、後半を「新月デトックス期」と言って、月齢に合わせたダイエット法が話題になっていましたよね。

このように、満月から新月にかけての間は身体の中のものが排出されやすい時期とされているため、満月のころに出産が増えるのかもしれません。

 

(余談ですが)満月は妊娠しやすい日でもあります

満月は妊娠しやすいという噂をご存知ですか。これは世界中で言われていることで、統計的にも満月の妊娠率は80%にも上がるとされています。日本では妊娠期間を十月十日と言いますが海外では9カ月の場合が多く、それは日本が妊娠前の生理初日を妊娠初日と計算するからです。

そして、妊娠から出産までの平均日数が265.8日。月の満ち欠けのサイクル9ヵ月が265.5日。これは驚きの数値ですよね。このように満月に妊娠しやすいので、満月に出産が増えるのではとも考えられています。

 

満月は安産になりやすい日でもあります

昔から満月の出産は安産になりやすいと言われてきましたが、それは先ほど述べたように大潮が陣痛を誘発しやすいためです。

お産は良い陣痛がついてこないと始まりません。大潮が羊水に影響を及ぼして陣痛がつきやすくなることから、満月の出産は安産になりやすいと言われています。

 

さて、満月に出産が増える5つのワケや女性と月の関係などについて解説してきましたが、今のところどれも科学的根拠が100%ある訳ではありません。しかし統計を見ると満月に出産が多いのはこれまた事実です。

ですので、満月には出産が多いと言われるのもなんだか頷けますよね。

そして女性と月の関係性は、やはりとても神秘的なものでしたよね。しかしそれ以上に神秘的で、神様の存在を感じずにはいられないのが、妊娠と出産です。自分の体の中に命が宿り、そして月日を経てやっと出会える妊娠と出産は奇跡に他なりません。

これから出産を控え、「いつ赤ちゃんが生まれるのか」と、きっとドキドキしていることでしょう。赤ちゃんは、赤ちゃん自身とお母さんの体のことを考えて、最も良いタイミングで生まれる日を決めてくれます。

満月と出産の関係性は頭の片隅に置いて、ゆったりした気持ちで赤ちゃんの誕生を待っていてくださいね。

そして、新月と満月に関する記事はここにまとめてありますので宜しければご覧ください。

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