「あれ!?唇にほくろができちゃった!?」鏡を見た時に、今までなかった唇のほくろを見つけてしまったら、ちょっとびっくりしますよね。
唇も皮膚なので、ほくろができる場合もあるのですが、唇など粘膜にできるほくろについて、怖い噂を聞いたことがある人の場合は、「本当にこれってほくろなのかな?」と不安を感じるかもしれません。
しかし唇にほくろが、、、というか正確にはほくろのようなものができることは、あまり珍しいことではなく、その殆どが病的なものではなく、命にかかわるような深刻なものでもありません。
なので、唇にほくろを発見してしまったからといって、「怖い病気かも…」と極度に心配しなくても大丈夫です。
ただし、極稀に唇のほくろの原因が怖い病気ということもやはり否定はできません。そこで今回は、突然唇にほくろができてしまう原因とその対処法と、怖い病気との見分け方などについてお伝えします。
唇にほくろができる原因と対処について
まずは、唇にほくろが出来た原因と、それに対する対策と予防についてです。
原因1:紫外線の影響でシミができてしまった場合
ほくろの原因の一つに紫外線があります。紫外線を浴びすぎるとメラニン色素が発生し、ほくろやシミになってしまうことがあるのです。唇のほくろも例外ではなく、紫外線を浴びすぎるとほくろやシミができてしまうことがあります。唇にできたほくろが小さな点のような状態ならば、ほくろではなくシミかもしれません。
毎日鏡を眺めていても、ある程度の濃さや大きさになるまで案外シミは気づかないものです。突然唇にほくろのようなものができたように感じてびっくりするかもしれませんが、今までは小さかったり薄かったりして、気付いていなかっただけかもしれません。
原因2:実はほくろではなく血豆や内出血の場合
突然ほくろにぷっくりとしたほくろのようなものができたり、平らだけど一部変色していたりする場合は、血豆か内出血かもしれません。当日、もしくは前日に唇を噛んだりぶつけたりしていないか、思い出してみましょう。
顔にできる血豆や内出血は、鏡を見るまでは自分で発見することが困難で、気付くまでにタイムラグが発生することがあります。
唇にできたほくろのようなものが血豆や内出血の場合は、時間が絶つと回復して普通の唇の色に戻ります。しばらくの間気になって仕方ないかもしれませんが、自然治癒するまで我慢です。
もしも、頻繁に唇に血豆や内出血を繰り返すようならば、無意識に唇を噛む癖があるかもしれません。その場合は、再発を防ぐために、意識して唇を噛まないように気をつけましょう。
原因3:内臓疾患の場合
唇にできるほくろのようなものは、本当にほくろやシミであることが殆どなのですが、もしも唇だけではなく、口内にもシミのようなものが発生している場合は、内臓疾患から色素沈着を起こしている可能性があります。
例えば、ポイツ・イェーガー症候群という病気があります。小腸や唇、口内、手足の先端部にシミのようなものができるのが特徴で、左右対称に色素沈着が見られることが多いです。遺伝子系の病気であり、幼少期に色素沈着が見られることが殆どです。
大人で唇や口内に色素沈着が見られる病気では、アジソン病というものがあります。別名、慢性原発性副腎皮質機能不全。副腎の機能が低下してしまう病気です。
唇に突然ほくろを発見したら、念のため口内もチェックしてみましょう。口内にもシミのようなものがある場合は、怖い病気の可能性もゼロではないので、病院を受診するようにしてください。
原因4:メラノーマという皮膚がんの場合
唇にいきなりほくろのようなものを発見した時、皮膚がんという言葉が頭を過ぎる人もいることでしょう。確かにメラノーマという皮膚がんは、唇にも発生することがあります。
しかし、日本人のメラノーマの発症率は、10万人中1から2人程度と言われています。しかもこれは唇だけではなく、メラノーマ全体の発症率です。
なので、あなたの唇にできたほくろのようなものがメラノーマである確率は殆どゼロに近いと考えてよいでしょう。
しかし、ゼロではないですので、唇にできたほくろのようなものが、酷くいびつな形をしていたり、徐々に大きくなっているようならば、必ず皮膚科を受診しましょう。
唇にほくろができた時に悪性と良性を見分けるヒント
このように、前途の通り、唇にほくろが出来るということは異常なことでも何でもなく自然なことの方が多いです。とはいえ、気を付けなければならないのは唇のほくろでも良くない種類のものがある事もまた否定できません。そこで、次は唇にできたほくろの悪性と良性を見分けるヒントについて解説します。
もし当てはまった場合には念のために専門機関にて診察を受ける事をおすすめします。
直径が6ミリ以上ある
ほくろの悪性と良性を見分けるポイントの一つが大きさです。
良性のほくろの場合、殆どの大きさは直径6ミリ以下の小さいサイズと言われています。
逆に悪性の場合には、サイズが大きいものが多くみられますので、唇のほくろが6ミリ以上ある場合には、念のため一度皮膚科で診てもらった方が安心です。
自分で簡単に見分ける方法としては、ほくろの上に鉛筆を合わせてみてほくろが隠れて鉛筆から見えなければ6ミリ以下と判断する方法があります。
市販されている鉛筆の直径は7ミリ程度であることから鉛筆を用いて行うのですが、鉛筆であればどこのご家庭にもありますので、手軽に試してみることができますよね。
かたちが綺麗な丸でない
良性のほくろの場合、その形は左右対称の綺麗な丸や楕円形をしています。
一方、悪性のほくろの場合は、いびつな形をしていたり、ほくろの境界線もはっきりしないという状態が多くみられると言われています。
唇のほくろがほくろとはっきりわかる状態ではなく、ほくろなのか、しみなのか迷うような歪んだ形である場合は悪性の可能性が考えられるかもしれません。
ほくろが急に大きくなった
悪性のほくろの特徴に「急にほくろが大きくなる」というものがあります。
唇のほくろが急激(数か月内)に大きくなり6ミリ以上になった場合には、速やかに皮膚科を受診しましょう。
特に大人になってから出来たほくろが急に大きくなってきた場合には注意が必要です。
ほくろの色に濃淡がある
体のあちこちに存在するほくろですが、ほくろによって濃いもの、薄いもの色が異なりますよね。ただし、多くの場合1つのほくろは均一な色をしています。
良性のほくろは色が均一ですが、悪性のほくろは1つのほくろの中でも濃い色の部分と薄い色の部分が存在すると言われています。
また、しみが沢山重なって濃淡が生まれたような見た目をしている場合もあるそうです。
ほくろが盛り上がってきてただれている
良性のほくろの場合、周りの皮膚の色より色が濃くなっているだけの状態です。
唇のほくろが段々ぷくっと盛り上がってきて、真ん中がただれてきたり潰瘍状になった場合には悪性の可能性が高いと考えられるようです。
ただし、ほくろの中には良性もぷくっと盛り上がってしまう物もあります。唇のほくろがぷくっとしていて気になる場合には、盛り上がっている他に、急激に大きくなっていないか、いびつな形をしていないか、潰瘍はないかなど他の症状が併せてみられないか注意して観察してみましょう。
ほくろにかゆみや痛みがある
唇のほくろがムズムズと痒かったり、痛みを生じる場合にも注意が必要です。良性のほくろの場合、ほくろがあっても気にならないものが殆どでしょう。
一方、ほくろの痒みや痛み、炎症は悪性の特徴といえますので、気になる症状がある場合には、皮膚科で診てもらいましょう。
特に、ほくろを刺激したら黒い汁が出たという場合には、速やかに受診することをお勧めします。
唇にあるほくろをメイクで上手に隠すコツ
唇というのは話をするときに眼が行く場所ですので、そこにほくろがあるとやはり結構気になってしまいますよね。
特に女性では初めて会った人から、「唇に何かついてるよ」と言われたりするのは、深刻な悩みの一つでしょう。しかし通常のほくろなら、女性はメイクでさりげなく隠すことが出来ますので、下記の方法をぜひ参考にしてください。
唇のほくろはリップメイクでしっかり隠そう!
現代のメイク技術はどんどん進んでいます。濃いシミやソバカスで悩んでいる人も、メイクの力を借りれば、色白の素肌にみせることができますよね。
唇のほくろも、ちょっとした手間をかければ、目立たないように隠すことができるのです。唇にほくろのある人にお勧めなのは、しっかりリップメイクをすることです。
これは、濃い色のルージュを塗れば良いというわけではありません。ヌードリップにいきなりルージュを乗せたりすると、会話や食事の最中にルージュが徐々に落ち、まだらになって唇のほくろが帰って目立ってしまうことになります。リップメイクだからこそ、下地からちゃんと入れることが大切です。
きちんとした手順でリップメイクをすれば、長時間会話をしても、食事をしても簡単には落ちませんし、見た目に自然なナチュラルカラーをキープできます。
もうひとつ大事なのは、食事の後など、きちんと直すこと。リップメイクを長持ちさせるためには、ヨゴレを唇に残さないことも大切です。
では、次は詳しいリップメイクの方法についてです。
唇のほくろを隠すには、リキッド&コンシーラーでベース作り!
唇のほくろをきっちり隠すには、リキッドファンデーションを使ったしっかりメイクがお勧めです。パーティーなどのオフィシャルな場面、彼氏とのデートや旅行といったときには、きちんとメイクでカバーしましょう。
唇のほくろをきっちり隠したいときには、ベースを塗るときに、唇にも軽く乗せて伸ばしておくようにしましょう。
そうすると、ファンでやコンシーラーのノリがよくなります。ベースの後にリキッドファンデを顔全体に伸ばし、最後に唇にも伸ばします。
先に塗るとよれてしまうので、顔全体に伸ばした後に唇に載せてください。唇の両端を自然にぼかすとナチュラルに見えます。
ベースとリキッドで肌色と同じに整えたら、次に唇用のコンシーラーを付けましょう。唇用のコンシーラーは眼の下用やシミ用のコンシーラー同様、唇のほくろの上に薄く載せてそっとぼかします。気になるからと付けすぎは禁物です。
何度も重ねるのもよくはありません。下地を置いてリキッドファンデを入れているだけである程度ほくろは薄まっていますので、コンシーラーはうっすらつけるだけで大丈夫です。
リップメイクが終わったら、顔全体にパウダーをはたいて仕上げます。このときにも、唇に載せるのを忘れないようにしましょう。厚塗りに見えないように、余分な粉は落としておきます。
これでベースが完成です。この後はポイントメイクです。
唇のほくろを隠すには、メイクのバランスを考えて!
唇のほくろを隠すための最後の仕上げはリップメイクです。
ルージュを塗るときはいきなり塗らず、下地リップを縫っておきます。あまりきつく塗ると、せっかくのベースメイクが落ちてしまいますので、指で優しく馴染ませるようにします。
下地リップが落ち着いたら、ルージュです。ブラシを使って、丁寧に塗り、最後にティッシュで抑えましょう。
この段階でほくろはかなり目立たなくなっているはずですが、仕上げにグロスで艶と輝きを与えましょう。グロスも量をべったり載せるのではなく、軽く艶と色みを与える程度で充分です。
最後に色と全体のバランスについて。唇にほくろのある人はほくろを隠そうとして濃い目のルージュを選びがちですが、これは考え物です。深紅など濃い色のルージュは人目をひきつけてしまいますので、逆効果です。
ほくろの色が濃くて気になる人には、シックなブラウン、ベージュ系など、落ち着いた色みがお勧めです。華やかに見せたいときは、艶のでるグロスでしあげましょう。
また、ほくろが気になるときは、リップメイクだけではなく、アイメイクもしっかりしておきましょう。
目元に視線を引くことが出来れば、唇のほくろが目立たなくなります。唇のほくろを隠したいときは、リップメイクにこだわるだけではなく、顔全体のバランスを考えてメイクをすると良いですよ。
さて、唇にできるほくろのようなものは、本当にほくろ、もしくはシミであることが殆どです。加齢とともにシミはできやすくなるので、一定の年齢になると、今までは大丈夫だった紫外線が、シミやほくろの原因になってしまうこともあるのです。
唇にできるほくろやシミは、まず命にかかわるようなものではありませんので、過度に心配しなくても大丈夫です。
だけど「なんだか普通のほくろじゃないような気がする…」と思ったら、念のため皮膚科を受診すると良いでしょう。心配を抱えたまま毎日を過ごしていると、そのストレスで体調を悪くしてしまうかもしれません。
専門医に診てもらえば、唇にできたほくろのようなものが何なのか解明できます。「これ、ほくろだから大丈夫」と診断してもらえれば安心ですよね。万が一病気が原因だったとしても、早期発見すれば完治する可能性は高いです。
唇はとってもデリケートです。日ごろから紫外線対策をして、プルプルリップを保ってくださいね。