心が疲れる前に知っておきたい自尊感情の高め方

心が疲れる前に知っておきたい自尊感情の高め方
自尊感情をもち、自分を大切にする生き方をすることができたら、自信を持つことができ、のびのびと過ごせますよね。学校や仕事における人間関係や、日頃の生活におけるストレスが溜まっていくと、漠然とした不安や悩み事で心も疲れてしまう事があるでしょう。

今回お伝えする自尊感情とは、自分の心の声を素直に聞き、認めてあげる「自己肯定感」のようなものです。自分を尊いものと見なし、自分を大切にすることによって自信を持つことができれば、しだいにあなたの不安が解消されていき、心の疲れも未然に防ぐことができます。

意識や考え方を少し変えてポジティブに捉えることによって、日々の生活を充実させることができたらとても素敵ですよね。 そこで今回は、自尊感情を高める方法をお伝えしていきます。それではご覧ください。

他人ではなく、自分に意識を向けよう

自尊感情を高めるための第一歩として、周りのことを気にしすぎるのをやめましょう。あなたの周りにいる人たちは、みんながみんな同じ考えではありません。100人いれば100通りの考え方があり、育ってきた環境や経験によって培われたそれぞれの価値観を持っています。あなただけの考えや価値観も独自のものであり、他人によって変えられる必要はありません。

自尊感情のある人は自分に自信を持っています。その理由は、「自分は価値のある人間だ。自分は自分、他人は他人!」と思えるような、ぶれない軸を持っているからです。自尊感情を持つことができれば、周りの人の意見や批判も気にすることがなくなるので、ストレスも溜まりません。自分の価値は他人ではなく、自分が決めるものだという考え方になるのです。

 

 物事をポジティブに捉えよう

自尊感情のある人は、失敗しても落ち込まないですぐに次に切り替えることができたり、諦めずに別の方法で試してみようとするポジティブ思考を持っています。 もし今のあなたがネガティブな性格でも、問題はありません。自尊感情を持つのに大切なのは、自己肯定の心です。

「どうして私はこんなにネガティブなんだろう…」と考えるのではなく、「うん、私はネガティブだけど、これが私だよね」と、まずは自分を認めてあげましょう。自分のコンプレックスでさえも、自分の個性として受け入れてあげるのです。いきなりは難しくても、自分が自分の味方になることで、少しずつでも物事をポジティブに捉えようとする心が鍛えられていきます。

自分に自信を持っている人は、自信のない人よりも話しかけやすい雰囲気で、好印象も与えます。新しいことに挑戦する場面においても、「私なんか…」と言って足踏みしている人よりも、「私こそ!」と前向きに取り組んでいく人のほうが成長のスピードも速いでしょう。

 

前向きなれる「魔法の言葉」を使おう

「私なんか…」→「私こそ!」、「どうせ…」→「きっと」、「疲れたな…」→、「頑張った!」などといったように、マイナスの表現をプラスの表現にしてくれる魔法の言葉を使いましょう。これは自尊感情に関することだけでなく、対人関係においても使える表現です。

例えば会社で、「こんなに仕事を押し付けられて嫌だなぁ…私なんか、できないことばかりなのに…」と後輩が言っていたら、「期待されているからこそ任されているんだよ。あなたならきっとできるし、とりあえずやってみたらどう?もし分からないことがあれば相談してね!」と声を掛けて励ましてあげましょう。

自分がポジティブになれれば、ポジティブな言葉を通して周りの人を元気づけることができ、言われた人も前向きになるでしょう。そのようにしてポジティブの輪が広がっていき、会社全体が良い雰囲気になれれば、社員全員が失敗を恐れることなく果敢に挑戦していけるはずです。

 

嬉しかったことや、褒められたことを思い出そう

どうしてもネガティブ思考が抜けず、自信が持てないという方は、過去の出来事を振り返ってみましょう。誰にでも、嬉しかったことや、褒められたことが一度はあるはずです。

「あの仕事はとても大変だったけれど、上司に『助かったよ、ありがとう』って言ってもらえて嬉しかったな~」とか、「小さい頃、ピアノの発表会でとても緊張したけれど、本番でミスなく弾けた!」といった褒め言葉や成功体験を思い返してみると、自分の長所や得意なことを再認識して、少しでも自分に自信が持てるのではないでしょうか。

家族や友人に自分のいいところを言ってもらったり、ポジティブになれる偉人の名言をノートに書いて心に留めるのもいいかもしれませんね。

 

自尊感情とは、自分を認め、コンプレックスでさえも受け入れて自分の個性としてしまうポジティブな感情です。今回お伝えした方法を実践したとしても、すぐに思考を変えることはもちろん難しく、はじめは自分自身に対しても「本当にそうかな?」と疑いの心が出てきてしまうかもしれません。ネガティブな人が一瞬でポジティブになることはまずないのです。

しかし、普段使う言葉や表現を少し変えてみたり、過去の成功経験を思い出すといった簡単なことからでも自尊感情は高められます。いきなりは無理でも、少しずつ思考をポジティブに変えていくトレーニングをしていけば、自分に自信を持てるようになっていきます。ぜひ自尊感情を高めるとともに、周りの人にもポジティブの輪を広げていきましょう。

まとめ

自尊感情を高めるために

・他人ではなく、自分に意識を向けよう
・物事をポジティブに捉えよう
・前向きなれる「魔法の言葉」を使おう
・嬉しかったことや、褒められたことを思い出そう

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