「恋愛依存症」という言葉、誰しも一度は聞いたことがありますよね。 本来、恋愛というのは時に辛いこともあるかもしれませんが、基本的には幸せな気持ちで満たされ、自分の気持ちが前向きになったりするものです。
しかし、大好きな人が側にいるはずなのにいつも不安な気持ちに襲われていたり、彼の行動すべてを把握しないと気が済まなくなってしまったりと、あなたの日常生活に大きく支障をきたしている状態は「恋愛依存症」に陥ってしまっている危険性が高いといえます。
恋愛依存症に陥りやすい女性の特徴として、幼少期を過ごした家庭環境に何らかの問題があり、親や周囲から十分な愛情を受けて育つことができなかったこと。また、過去の恋愛で大きなトラウマを負った経験があり、自分に自信を持てなくなってしまっていることの二つが挙げられます。
その結果、自分の一番の理解者であり、誰よりも愛情を注いでくれる彼氏という存在にあらゆることを求め、依存してしまうのかもしれません。そこで今回は、恋愛依存症とはなにか?をお伝えすると共に、なりやすい人の特徴や恋愛依存症を克服する方法についてお話ししていきます。
恋愛依存症とはなにか?なりやすい人の特徴について
ではまずは恋愛依存症とはなんなのか?そして恋愛依存症になりやすい人の特徴についてお話しします。
恋愛依存症ってなに?
恋愛依存症とは「恋愛そのもの」に依存している状態を指します。相手のことが好きで恋愛をしているのではなく、恋愛をしている状態が好きという方のことです。
恋愛中であれば、大好きな彼のことが気になるのは当たり前のことですよね。ただ、それが行き過ぎると生活にも破綻をきたしてきますし、彼にとっても負担になってきます。
そうなると恋愛そのものが危機に瀕してしまいます。恋愛するのは素敵なこと、だけど、依存してしまうのはあまりよろしくありません。
また、こういった方は最初は相手のことが好きでたまらないと思っていても、いつしか相手のすべてを管理したい、束縛したいと思うようになってしまう傾向もありますので注意が必要です。
では、それを踏まえて恋愛依存症になりやすい人の傾向についても解説しましょう。
家族と縁の薄い人は恋愛依存症になりやすい傾向があります。
恋愛依存症になりやすい人は寂しがりやの人が多く、特に家族との縁が薄い人は、恋愛に依存してしまう率が高いと言われています。
家族との縁が薄い人というと、まず、離婚や死別でお父さんやお母さんがいない家庭で育った人。そして、一緒には暮らしてはいるものの家族仲が悪かったり、温かみの欠けた家庭で育った人も家族との縁が薄いといえます。
また、父親が浮気していて家によりつかない家庭、とりわけ、そのせいで母親がいつも不機嫌だったり、神経質で子供に当たったりといった家庭に育った人も家族運のない人と言えるでしょう。
家庭が寂しかった分、結婚願望が強いのもこういう人の特徴です。
もし、こんな風に家族の縁が薄くて恋愛依存症になっている人は、積極的に友達と付き合うようにしましょう。また、彼の家族や彼の友達とも交流して、付き合いの輪を広げることが大事です。
家族愛を知らずに育った人は恋愛すると彼ばかりを追ってしまうのですが、それでは恋愛依存症一直線になってしまいます。
ですので、二人きりにばかりなろうとせず、たくさんの人と交流しながら二人の愛を育てるようにすると、依存することなく恋愛を維持していけるようになります。
時間を持て余している人も恋愛依存症になりやすい傾向にあります
時間をもてあましている人も恋愛依存症になりやすい人です。忙しく働いている人、趣味や付き合いが多い人は彼がいてもその存在に依存することはあまりありません。
実際、大恋愛して結婚しても、子供ができてしまうと、旦那さんのことばかり考えてはいられないものですよね。
四六時中彼のことばかり考えている、気がつくとラインをチェックしてるというような人は、時間が有り余っているのがまず問題です。人間、空いた時間が多すぎると、どうしても余計なことを考えてしまいます。ですので恋愛中なら、彼のことばかり頭に浮かぶのはある意味当然なのかもしれません。
そういうタイプの恋愛依存症の人は、できるだけ恋愛以外の関心事を持つようにしましょう。
関心事がないのなら、趣味のサークルに入ったり、教室に通ったり、資格取得の勉強を始めたり、何でも良いので熱中できることを持つようにします。そうしたことに集中していると、興味の対象が分散していきます。
また、働いていなくて、常に彼のことを気にしている、彼が仕事中でも連絡してしまうというような人は、自分も働いてみるのがお勧めです。
アルバイトやボランティアでも良いので、自分が何かに集中できる環境を作るのです。そうする事によって自分の時間も充実しますし、働いている彼の立場を思いやることもできるようになって一石二鳥です。
自分に自信がないひとも恋愛依存症になりやすい傾向にあります
恋愛依存症になりやすい人の特徴としてもっともよく見られるのが、自分に自信のない人です。
顔やスタイルなど、容貌に自信のない人、学校の成績や学歴に自信のない人、家庭環境などにコンプレックスのある人・・・。そうした劣等感が、恋愛相手への重度の依存につながっていきます。
彼は自分みたいなとりえのない女じゃなくて、もっと綺麗な人と浮気しているのかもしれない。自分は可愛くないから、可愛い女の子から誘われたら、彼はついていってしまうかも。考え始めるときりがないですよね。
こうした不安症がエスカレートしてくると、彼がテレビタレントや女優を褒めただけで、まるで捨てられてしまったかのように、胸が苦しくなってきてしまいます。普通の女性なら気にも留めないような、他の女性へのお世辞にも苛立って彼を責めてしまったり、段々に彼にとって重い女になってしまうのです。
こうした自分に自信のない人が恋愛依存症を克服する方法は、自分の長所、短所を確認して、短所も含めた自分像を認められるようになることです。
人間誰しも長所と短所があります。長所ばかりの人間はいないのです。自分の目には短所ばかりに見えても、その向こう側に彼の愛する貴方がいます。
自分に自信がもてないときは、ノートなどに自分の良いところを書きだしてみたり、思い切ったメイクをして写真を撮ってみたり、内面、外面両方面から自分の良さを見直していきましょう。
自分の中に「愛される自分像」を見ることができるようになると、恋愛依存症からも解放されていきます。
もしかして恋愛中毒かも?と思ったら、まずは行ってみてほしい3つの事
では次は、「もしかして恋愛依存症かも?」と思った時に行ってほしい事についてお話ししていきます。
まずは自分自身を大切にする事です
恋愛依存症の原因のひとつに承認欲求が満たされていないということが挙げられます。
承認欲求とは「人に認められたい」「誰かに褒められたい」という欲求のことで、幼少期に家族との接し方に問題があったり自己顕示欲の強い方によくみられる症状です。
承認欲求はあなたを認めたり褒めてくれる第三者がいないと成立しませんので、自力で解決することは非常に困難でます。ですのでその結果、交際相手に承認欲求をぶつけてしまうというわけです。
恋愛依存症の方はとりわけその傾向が強く現れます。
「どうして自分の思った通りの返答をしてくれないの」=「私の気持ちを分かってくれない」
など、自分の中の承認欲求が相手を通して都合よく変換され、相手を束縛したがったりコントロールしたがったりするのです。
承認欲求は決して満たされることのない欲求です。ですが、これを解決するためにはまずあなたがあなたご自身を愛し、大切にすることで第一歩を踏み出せるはず。
- あなたはご自身に何の長所もないと考えていませんか?
- 交際する相手のランクでご自身のレベルの底上げを図ろうとしていませんか?
そんな考えは捨てて、ありのままのあなたを愛することから始めましょう。
すると承認欲求が抑えられて、恋愛依存症から脱却できるはずですよ。
次に携帯やSNSから距離を置きましょう
恋愛依存症に陥りやすい方は何事にも依存する傾向にあります。現代社会において誰もが依存しつつあるのがスマートフォンとSNSですよね。
特にSNSなどは他者から認められたり褒められたりする機会が多いので四六時中確認してしまう・・・という方も少なくないはずです。
また、LINEなどのメッセージが気軽にやり取りできるアプリもあるため恋人同士の距離が短くなり、コミュニケーション過剰に陥ってしまっている方もいます。
なかでも恋愛依存症の方はこの返信が少しでも遅れると「嫌われているんじゃないか」「浮気をしているのでは」とすぐ不安になってしまう方が多いです。
ですから、スマートフォンやSNSから頑張って距離を置いてみましょう。
具体的には
- 不必要にスマートフォンを触らない
- SNSを辞めてみる
- 返事が遅くても気にしない
など他者とのコミュニケーションに縛られない生活を送ることを試みてください。最初の数日は苦しかったり、孤独を感じる場合も多いでしょうが実際3日も続けると意外と慣れてくるものです。
とにかく恋愛依存症の方は「誰かと繋がっていなくては」「何かに属していなければ」という考えを捨てることを最優先に考えておきましょう。
そして一人の時間を愉しむ余裕を持ちましょう
恋愛依存症の方のスケジュールはいつもデートや友人とショッピングなどの予定でいっぱいです。なぜなら、少しでも予定が空いていると気になって仕方ないからです。
これこそが「何かに所属していなければ」という気持ちの表れで、ご自身に自信がないためにその所属組織や恋人とのデートの回数、デート先のランクでご自身のランクをアップさせようとしているのです。
ですが、これらはすべて無駄なことかもしれません。たとえ一流企業で働いて素敵な彼氏を持ち、友人がたくさんいても自分自身が満たされていなければこれ以上に虚しいことはありませんよね。
逆に、恋人がいなくても自分が没頭できる趣味があれば「この時間は最高に幸せ!」と胸を張れる生活を送ることができます。
大人なのですから、他人に依存して余暇を潰すのではなく一人きりの時間を愉しむ余裕を持ってみましょう。
お料理に没頭してみたり、一人でふらりと呑みにいくのも良いですよね。ヨガなど身体を動かすのもおすすめですし、何か習い事を初めてみるのも良いかもしれません。
恋愛依存症の方はどうしても余暇は恋人と一緒に居ないと気が済まない方が多いもの。ですが、お一人様の時間を満喫できてこそ心の余裕が生まれ、よりあなたの魅力が引き立つのです。
恋愛依存症を克服して愛される人になるコツ
そしてここからは、恋愛依存症を克服する方法と愛される人になるコツについてお話しします。
交友関係を広げる事がとても大切です
恋愛依存症の人は、彼のことばかり考えてしまいます。これは、自分にとっての世界が彼と自分の二人だけの状態になってしまっていることが原因です。
「自分には彼しかいない」「彼に捨てられたら私は生きていけない」などと考えてしまわないためには、交友関係を広げるのが効果的です。
例えば職場の人と交流をするために飲み会には積極的に参加をしたり、学生時代の友人と会って遊んだり、とにかくなるべく多くの人と接点を持ちます。こうすることで、彼以外の人のことを考える時間が増え、彼への依存度を軽くすることができます。
尽くさない事を覚えましょう
好きな人と付き合えることになったら舞い上がるほど嬉しいですよね。彼に喜んで欲しくて、髪型を彼の好みにしたり、彼のために慣れない料理をしたり、と頼まれてもいないのに彼のためにどんどん尽してしまうことはよくあります。しかし、これが恋愛依存症の入り口になってしまう事もあります。
連絡を待たない癖をつけましょう
好きな人からの連絡は嬉しいものですよね。彼からの電話やLINEが待ち遠しいなんて微笑ましいものです。しかし、この彼からの連絡を心待ちにする気持ちが強くなりすぎると恋愛依存症になっていきます。
待っているのに連絡が来ないとストレスがたまり、相手への怒りに変わっていきます。
「どうして連絡をくれないの」などと怒られると相手は面倒だと感じてしまい、気持ちはどんどん離れて行ってしまいます。
そこで、スマホを気にしないように移動中は本を読むなど、ベッドにスマホを持ち込まないなどの工夫をして連絡を待つことがないような環境を作りましょう。
自分磨きをする事を忘れずに
恋愛依存症になる人は、自分に自信がないケースが多くあります。自分に自信がないからこそ、相手の気持ちが他に行ってしまわないかいつも不安で恋愛に依存してしまうのです。このような人は、自分に自信を持つ努力をしましょう。
ダイエットをしたり、ファッションセンスを磨いたり、自己啓発をしたりと自分を磨くことで自信がつき、彼への依存度も軽減していきます。
恋愛以外に関心を向けてみましょう
恋愛依存症から抜け出せないと、365日24時間彼のことばかり考えてしまいます。彼もそうなのであればよいのですが、彼に趣味や仕事など恋愛以外の関心事がある場合には、彼女に束縛されるのが苦痛だと感じられてしまいますよね。
そこで、彼に自由を与えるために自分も恋愛以外の関心事を作りましょう。
仕事や趣味、資格試験などなんでも構いません。「その日は私は予定がある」と彼の誘いを断れるくらいになれば、恋愛依存症から脱却できたと考えてよいでしょう。
過度に相手に期待しない事も大切です
人を好きになるとその人のことが何でもよく見えますよね。そして、彼に自分の理想を重ねて期待ばかりが膨らんでいきます。しかし、実際に付き合った時に自分が思い描いた王子様のようなことをしてくれないと「こんなはずじゃない」と不満を募らせてしまう事もあるはずです。
とはいえ、こんな不満をこぼされても彼としては「勝手に期待したんだろ」と思ってしまいますよね。この相手に過剰な期待をしてしまうこと自体が恋愛依存症になっていると言えますから、多少は諦めも必要です。
継続できる趣味を持ちましょう
これといった趣味がなく時間を持て余してしまう人や、時間の使い方が下手な人ほど恋愛依存症になりやすいと言われます。読書でも映画鑑賞でも、好きなことを1つ、なんでもよいので継続してみませんか。
例えば以前から興味があったことにチャレンジしてみたり、習い事を始めてみたりしてもよいでしょう。趣味を通じて交友関係も広がるかもしれません。
また、趣味を続けていく中で何らかの達成感を得ることができます。そういった小さな達成感の積み重ねがやがて自信へと繋がります。自然と、自分で自分自身を褒めることができるようになるでしょう。
女友達と過ごす時間を増やしてみましょう
どうしても一人でいるときほど、自身の恋愛や彼氏のことを考えてしまいがちですよね。そして考えるほどに不安が増して、心のバランスが乱れてしまいます。
一人でいる時間を少しずつ減らすために、気の置けない女友達と一緒にいる時間を増やしてみましょう。この際には、異性ではなく、気兼ねなく過ごせて、時間を忘れてしまうような女友達が一番効果的です。
あなたをよく知っている女友達だからこそ、よいアドバイスをしてくれるでしょう。
どうしてもダメな時には無理をせず専門家の力を借りましょう
自分一人ではどうにも解決できない状況の場合、専門家や公的機関の力を借りるのも有効です。恋愛依存症を克服するための的確なアドバイスをもらうことができるでしょう。
また、カウンセリングで自分の気持ちを話すことによって、心の中が次第に整理され、解決策が見えてくることもありますので、ぜひ利用してみて下さい。
中には、心療内科は足を踏み入れにくいと感じる方がいるかもしれませんが、あなたが日ごろ訪れている病院と同じような雰囲気ですので、安心して下さい。
また、フリーダイヤルで心の健康相談なども利用できますので、一人で悩まず電話してみてください。
さて、誰もが陥ってしまう可能性を持っている恋愛依存症ですが、「治したい」という強い気持ちがあれば克服することは出来ます。そのためにもまず、ありのままの自分を受け入れる勇気を持つこと、そして自分自身を褒めてあげることが克服に繋がる第一歩です。
また、自分一人ではどうにもならなくなったときも、決して一人で悩まず、周囲の頼れる人に相談してみましょう。話すことで気持ちに整理がつき、今まで気づけなかった新たな自分を発見できることにも繋がります。
もしいま、辛いと感じているなら今回をきっかけに恋愛依存症を克服する努力を始めてみませんか。恋も自分も大切にして、幸せな恋をしましょう!