無口な人や、感情を吐露する事が苦手な人は、自分の気持ちを伝えられずに苦しい思いをする事が多いですよね。素直になりたいと思ってはいるのに、本音とは裏腹な事を言ってしまったり、怒りや悲しみの感情を自分の中で溜め込んでしまう事があるのではないでしょうか。
素直になりたい人がやるべき事はいくつかあり、その共通点には「自分の心を解き放つ」というポイントがあります。感情を包み隠さずに声に出したり、自分から行動するように心がけるだけで、可能性は大きく広がっていきます。
「素直になりたい人が出来る事って具体的に何があるの?」と思いますよね。そこで今回は、素直になりたいと思ったら今すぐ始められる事についてお伝えします。
自分から話しかける
素直になりたいと思ったらまず始められる事は、自分から話しかける事です。とはいえ、素直になれない人は、無口な人や感情表現が苦手な人が多い為、「自分から話しかけるなんて無理!」と思うのではないでしょうか。
しかし、発想を逆転させて考えてみてください。レストランでメニューを注文する際には、あなたが料理を決めた時点で手を挙げて「○○をお願いします」と言わない限り、その料理は運ばれてきません。
お店側でメニューが決まっている場合や、店員さんの方から注文を聞きに来る場合もあるかもしれませんが、基本的には自分から意思を伝えなくては、あなたが何を食べたいのかという事が伝わりませんよね。
これは一見当たり前の事のように感じますが、職場や学校、ご近所付き合いでも同じような事が言えます。すなわち、相手から話しかけてもらうのではなく、あなたが自分から話しかける事で、相手にコミュニケーションを取りたいのだというコンタクトを送る事が可能になるのです。
例えば「今日はいい天気ですね」という短い言葉であっても、伝えるか伝えないかによって相手の反応は違っていくはずです。お天気や趣味の話、その日のニュースなど、当たり障りのない話題でも、まずは声を掛ける事を意識してみましょう。
言葉に出して感情を伝える
素直になりたいと思ったら、言葉に出して感情を伝えてみましょう。「それが出来たら苦労しないんだよ…」と思われるかもしれません。しかし、あなたの周りにいる家族や友人、恋人の事を思い浮かべてみてください。おそらくあなたに対して、包み隠さずに「楽しいね」「あの課題面倒くさいよね」などと発言している事が多いはずです。
それはとても自然な事のように思えてしまいますが、実は相手があなたの事を信頼しているからこそ出来る事なのです。
また、あなたも「職場の同期や部活の仲間には言いにくい事でも、家族や親友にならフランクに話せる」という場合があるのではないでしょうか。一緒にいて緊張しない相手や、心を許せる相手がいるのであれば、まずはその人に感情を伝えてみる事が大切です。
素直になりたい人は、相手への発言に言葉を選んでしまう傾向がありますが、吐き出す感情は「疲れた」とか「頑張りたいのに頑張れないんだよね…」といったネガティブな発言でもいいのです。むしろ、そのような感情を吐露する事によって、あなた自身の内に溜め込んでいたモヤモヤを無くし、他人に対して心を開けるようになっていきます。
失敗を恐れずに、とりあえず挑戦してみる
素直になりたいと思ったら、「失敗を恐れずに、とりあえずやってみる」という事も大切にしてみてください。未知の世界に飛び込む勇気や、新しい事に挑戦する際にも、成功するかどうかは脇に置き、試しにやってみる事がポイントです。仮に失敗してしまった時にも、「…。」と黙り込んでしまうのではなく、「失敗しちゃった…」という感情を周りの人に吐露してみましょう。
何も言わずに終わってしまっては、あなたがそれにもう一度挑戦したいのかどうか分からず、失敗に対して怒っているのか、悲しんでいるのかという気持ちも伝わりません。しかし、「悔しい」「どうして出来ないんだろう…」といった心情を声に出せば、周りの人にあなたの気持ちが伝わり、励ましの言葉やアドバイスを貰える可能性がグンと高まります。
素直になれない人は、失敗する事に対して恥ずかしいとか情けないという気持ちを持っているはずです。しかし、勇気を出して挑戦した事自体は大いに評価されます。まずは「失敗してもいいや」と楽観的に物事を見つめてみましょう。
今回は「素直になりたいと思ったら今すぐ始めたい事」についてお伝えしました。素直になりたい人は、周りの人に話し掛けるのが苦手な傾向があります。そのうえ、感情をさらけ出す事には抵抗があるという方が多いのではないでしょうか。
しかし、まずは一言だけでも声を掛けたり、心を許せる友人や家族に心情を打ち明けようと意識する事で、徐々にそれが習慣付いていきます。心の内をさらけ出す事は決して恥ずかしい事ではなく、あなたが相手を信頼しているという意思を伝える事にもなるのです。
自分の心を解き放つ事を大切に行動すれば、あなた自身の心の負担も軽減されていきます。「今まではなかなか声に出して話せなかった」という方も、今回お伝えした事を少しずつ実践してみてはいかがでしょうか。