みなさん、『宿曜占星術』をご存知ですか?相性占いなどにおいて、かなりの的中率を誇るといわれる占いのひとつです。実はこの「宿曜占星術」は、一週間の曜日の語源ともなっています。
さて、名前はなんとなくよく耳にするけれど、いったいどんなものなの?といわれると首を傾げてしまうであろうこの占いですね。今回は歴史や具体的にどんなカテゴリーで威力を発揮するのかなどを、ご紹介していきます。
宿曜占星術がどういうものかという理解度を一歩深めて、その的中率の高さが人気の宿曜占星術!その正しい活用法を、あなたの人生の道しるべとして有効活用してみてくださいね。
コンテンツ目次
的中率の高さが人気の宿曜占星術!
その正しい活用法☆
宿曜占星術って、どんなもの??
宿曜占星術の正式名称は『文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経(もんじゅしりぼさつしょせんしょせつきっきょうじじつぜんあくしゅくようきょう)』といいます。な、長い……。これをいちいち全部言うと大変だしなにより覚え切れませんね。
一般的には後ろの3文字を取って『宿曜経』と呼ばれています。約27日で1周する月の軌道を27等分したものを『宿』と呼び、自分が生まれたときに月がどの宿に位置していたかによって基本的な運勢やさまざまな事柄に対する吉凶を導き出します。
西洋占星術が太陽の運行を中心として黄道12宮を配するのに対し、宿曜占星術は月の運行を中心として、宿曜12宮を配しているのが特徴です。
歴史すら動かしてきた究極の占い、それが宿曜占星術です。
約3000年ほど前にインドで生まれた宿曜占星術は、弘法大師こと空海によって日本にもたらされ、広められました。この占いは人の死期や社会の大事件、自然現象にいたるまで予言できると言われており、そのため、古来より軍略を計る手段として活用されていました。
また支配者層の間では政治的手段として積極的に用いられ、長い間、支配階級の一部で秘術として独占されてきたのです。
徳川家康にいたってはこの占星術を封印する一方、独占的に利用し自分と大名の相性や、大名間の相性を調べ上げ、その結果を基にして領地の配置換えを行うなど、徳川幕府260年の歴史において幕藩体制の維持に使っていたとも言われています。
現在でも日本を代表する企業の経営者が、宿曜占星術師に相談し指針を定める参考にするという話は、けして少なくないのです。
タイプは27通り。あなたはどれにあてはまる?
宿曜占星術は、月がおよそ27.3日で軌道を一周することをうけ、1日ごとに月が宿る星(『宿』といいます)×27日=27タイプに分類されています。さらにこの宿は、四神分類『東西南北』の4つの方角に振り分けられています。
・北方七宿 (玄武)げんぶ
→斗宿(としゅく)、女宿(じょしゅく)、虚宿(きょしゅく)、危宿(きしゅく)、室宿(しつしゅく)、壁宿(へきしゅく)・東方七宿 (青龍)せいりゅう
→角宿(かくしゅく)、亢宿(こうしゅく)、底宿(ていしゅく)、房宿(ぼうしゅく)、心宿(しんしゅく)、尾宿(びしゅく)箕宿(きしゅく)・西方七宿 (白虎)びゃっこ
→奎宿(けいしゅく)、婁宿(ろうしゅく)、胃宿(いしゅく)、昴宿(ぼうしゅく)、畢宿(ひつしゅく)、觜宿(ししゅく)、参宿(しんしゅく)・南方七宿 (朱雀)すざく
→井宿(せいしゅく)、鬼宿(きしゅく)、柳宿(りゅうしゅく)、星宿(せいしゅく)、張宿(ちょうしゅく)、翼宿(よくしゅく)、軫宿(しんしゅく)
さらに、上記の方角から太陽が一年間に運行する軌道を12に分けたものを『宮』と呼び、宿と宮の組み合わせから性格、運勢、相性などを詳しく診断していくのです。
さて、自分がどの宿にあたるのか、自分で割り出すにはちょっと大変かもしれません。読み解く暦は流派によって異なるケースがあり、一から学ぶとなると素人にはちょっと難しいかもというのが正直なところです。
専門的にやってみたいと思われる方はぜひ挑戦していただきたいですが、手っ取り早く占いたいという方は、ネットで検索をかけてみたり、実際に占術師に見てもらうほうをオススメします。
具体的に、どんなことを占えるの??
太陽の運行を中心にした西洋占星術が『人の表層』『全体的な運勢の流れ』を観るのに対し、宿曜占星術はより『内面的・感情的な運勢』を観ていく占星術だと言われています。
かつて歴史の陰で同盟や裏切りなどの戦術に用いられたとの説もある宿曜占星術。現在においてもその力は変わるところがなく、個人の性格や能力、社会性だけでなく、対人関係の相性や、日々の運勢の鑑定でも最も威力を発揮します。
また、引越しや移転、契約日といった具体的な転機や宿命的な相性や恋愛、人間関係も見えてきます。幅広い悩みに対応できるといえるでしょう。
開運カレンダー、どうやって読み解けばよい?
宿曜占星術にも『開運カレンダー』というものがあります。そもそも宿曜占星術は吉凶がはっきり出る点が特徴。人間関係や交渉事において最適な日、事故や怪我に注意する日、旅行に向いている日など、さまざまな状況に良い作用をもたらす日を察知することができるのです。ここでは見方をご紹介しましょう。
『壊』……危険や破壊を伴う日。何事にも注意が必要です。結婚や開店など物事のスタートには向きませんが、逆に、他者との関係を沈静化させたり、悪縁を断ち切るにはもってこいの日といえます。
『命』……「出生」を意味しています。自分の「本命宿」の日です。なにかと因縁が生じやすいため、全てにおいて慎重に過ごすと良いでしょう。誤解や判断ミスゆえのトラブルが起きやすい日でもあるので注意。また、良くも悪くもこの日に起きることは将来に大きな影響を及ぼすことがあります。
『業』……「カルマ」を意味しています。自分の「前世での宿」の日。全てにおいて積極的に行動すると吉と出ます。重要な仕事に関わったり温めていた計画を実行する日としても最適です。
『胎』……「受胎、来世」を意味しています。『命の日』と同じく慎重に過すのがいいでしょう。特に言動には注意が必要です。動き回るよりは過去や軌跡を振り返ったり、将来に向けての計画を練るのに向いている日です。
『栄』……「繁栄」を意味しています。全てにおいて積極的に行動して吉。新しい事に向けてのスタートを切るのに最適です。仕事や習い事をしたり、相談やプレゼントする日としてももってこいの日。結果を得やすい好調日です。
『衰』……「衰退」を意味しています。物事のスタートには向かず、また体調を崩しやすいので旅行や出張にも向きません。おとなしく慎重に過ごすほうがよいでしょう。やむをえない出張などの時には気をつけてください。
『安』……「安定」を意味しています。心身ともに落ち着くので平穏無事に過せるでしょう。変化を試みても安定しているため、旅行、移転、物事の整理には最適です。
『危』……「危険、敵対」を意味しています。吉凶混合運。なにかと危険が伴う日です。特に旅行には向きません。また、人が集まるような結婚式、パーティーなどはできれば早めに切り上げると良いでしょう。
『成』……「成功、成就」を意味します。好調日。まさに成功に導ける日です。物事のスタートに適しており、この時期に始めたことは実を結ぶ可能性が高いです。勉強、受験など、勉学関係に関しては吉です。
『友』……「友人・社交」を意味しています。好調日。人間関係を作るのに向いています。特に友達関係には最適で。結婚式やパーティーなどへの参加、新しい人脈づくりにも良いでしょう。
『親』……「親友、親愛」を意味しています。好調日。『友の日』と同じ意味を持ち、人間関係を作るのに向いています。友人との親密度を上げたい、親しい人と会う予定がある、などというのには絶好の日です。また恋愛関係においても友達から恋人へ発展運が優れています。
相性・人間関係、 「三・九の秘法」 相手を知れば、生き方が”ラク”になる!
宿曜占星術における相性占いは、「三九の秘法」を用いて行います。「自分の宿(本命宿)と他の宿とはお互いにどのような関係であるのか?」という対人関係の相性を導き出すもので、これもまた宿曜占星術の大きな特徴となっています。
まず、相性別の分類として「命・業・胎」、「栄・衰・安・危・成・壊・友・親」の11種に分類されます。さらに「命」以外は「業・胎」、「栄・親」、「友・衰」、「安・壊」、「成・危」の5つの組み合わせに分けることができます。
これら、それぞれの関係には『相性の相互作用』が生まれやすくなるのです。『業・胎の関係』……業は前世、胎は来世。「前世・来世」でのつながりがある関係です。
前世で出会い、今世で果たすべき役割をもっていたり、来世でも関わりを持つような盟約がなされている、縁の深い関係です。『栄・親の関係』…… 栄は繁栄、親は親愛。
お互いにプラスを与え合うことができるため、理想的な関係が保たれます。恋愛、結婚など全てのシーンで協力しあい、素晴らしい関係を築いていけるでしょう。
『友・衰の関係』……友は社交、衰は衰退。共通の趣味や考え方を通して、共に過ごす時間を楽しいものにできる相性です。恋愛では相手の深い愛情を感じることができるでしょう。縁が深い者同士の場合はさらに、一気に恋に落ちることも考えられます。逆に、縁が浅い人とは、打ち解けあえるまでに時間がかかるかもしれません。
『安・壊の関係』……安は安定、壊は破壊。二人の縁が深ければ、最初は強く相手に惹かれますが、なにかと波乱が多く、互いに苦労の掛け合いになりそうです。
『成・危の関係』……成は成就、 危は危険。性質が違いますが、だからこそ刺激的だったり、付き合いが長くなるにつれ自分自身も幅を広げることができる関係となれるでしょう。
『命の関係』……命とはあなた自身の本命宿です。相手も命、ということは、同じ本命宿を持つ関係となります。深い縁で繋がっているため、出会ったときからわりとすぐに打ち解けられるのではないでしょうか。互いの本心もよく察知できるため、相手はまさに「自分を映し出す鏡」と言えます。ただし、同性同士の場合は距離が近すぎて同族嫌悪を引きおこすことがあります。距離感には気をつけましょう。
この日には注意、『大破壊日』!
なんだかものすごく重たそうな名前ですが、『大破壊』とは運勢からくる『破壊運』と、人間関係からくる『破壊人』が重なる日こと。そもそも『破壊運』とは、生年月日の本命宿によって導かれ、危険や災難に遭遇するといわれています。
行動には十分注意してください。日運に顕著に現れるとなにかと突発的な出来事に遭遇したり、精神面でのダメージが受けやすいという面もあります。次に『破壊人』です。これは相性でいうところの『安壊の関係』にある人のこと。
災いをもたらす恐れの大きい人です。何かのトラブルに巻き込まれたときにそっとその人の本命宿を調べてみましょう。高い確率で、あなたにとっての破壊人である可能性が大きいです。
いかがでしたでしょうか。
実際やってみて、相性や占いの結果が悪かったからといって嘆くことはありません。占いはあくまで指針、道しるべ。悪い結果が出たなら、そういう背景があると知った上で、どのように対応していくかを考えるのも良いのではないでしょうか。
また、運気の悪い日を逆手に取るという手もあります。例えばどうしても縁を切りたい人がいる場合、自分にとって『壊』に当たる人に同席してもらう、なんてどうでしょう。
相乗効果でうまくいく確立が高くなりますよ。肝心なのは結果に踊らされるのではなく、分析して自分がどう進むべきかの判断材料にすることです。あなたの人生が、よりよいものになりますように!
まとめ
的中率の高さが人気の宿曜占星術!その正しい活用法☆
・ 宿曜占星術って、どんなもの??
・ 歴史すら動かしてきた究極の占い、それが宿曜占星術です。
・ タイプは27通り。あなたはどれにあてはまる?
・ 具体的に、どんなことを占えるの??
・ 開運カレンダー、どうやって読み解けばよい?
・ 相性・人間関係、 「三・九の秘法」 相手を知れば、生き方が”ラク”になる!
・ この日には注意、『大破壊日』!